マイナ保険証なくても「資格確認書」で受診可能 現保険証は最長1年有効
現行の健康保険証は12月2日から新規発行が停止され、政府は「マイナ保険証」への一本化を進める。琉球新報など全国18の地方紙は合同アンケートを実施した。 患者に医療費「10割」請求が10件 マイナ保険証のトラブル調査
「保険証廃止」の意味が分かりづらく、制度が十分に周知されていない現状も合同アンケートの結果からうかがえる。実は、12月2日以降にマイナ保険証を持っていなくても当面、保険診療を受けられる。 12月2日から現行の健康保険証の新規発行は停止となるが、発行済みの手持ちの保険証は使い続けられる。最長で1年間は有効。しかし、アンケートでは、回答者の約1割が「12月2日から使用できなくなる」と誤解していた。 さらに知られていないのが「資格確認書」だ。マイナ保険証がない人全員に配られるカードで、保険証代わりに使える。自治体や勤務先の健康保険組合などから届くが、発送時期はそれぞれ異なり、来年秋を予定しているところが多い。有効期限は最長5年となる。 アンケートの回答者の約3割は、この資格確認書を知らなかった。政府の広報がマイナ保険証取得の呼びかけに偏っていることが浮かび上がる。 (宮沢之祐)
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