パリ五輪を辞退することになった宮田笙子。写真：滝川敏之

　日本体操協会は７月19日、東京都内で緊急会見を開き、体操女子でパリ五輪代表の主将を務める宮田笙子（19歳・順天堂大学）が飲酒と喫煙が確認されたため、五輪出場を辞退したことを発表した。同選手は喫煙疑惑でチームを離脱し、その後、協会の聞き取り調査で飲酒も明らかとなった。 【PHOTO】パリ五輪出場が内定した日本体操女子代表５選手を厳選フォトで一挙紹介！ 　宮田は、合宿のため訪れていたモナコで、五輪の日本代表選手として“行動規範違反”があったとして、喫煙行為の疑いでチームを離脱し、帰国。その後、協会が本人に聞き取り調査をした結果、宮田の疑惑の喫煙行為に加えて“飲酒行為”も発覚し、19日の会見でパリ五輪の出場を辞退することが正式に決まった。 　19歳・宮田の飲酒と喫煙で五輪出場辞退にネット上などでは賛否が真っ二つに分かれるなか、世界中にも反響が広がっている。米国の大手紙『The New York Times』のローラ・カペル記者が自身のX（旧ツイッター）を更新。「非常識な話じゃないか。フランス代表として喫煙した宮田翔子を許してやれるか？　素晴らしい体操選手だったのに、日本チームにとっては大損失だ」と非難した。 　 　米国の経済アナリストで、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所の客員教授などを務めた、ナンシー・スノー氏も自身のXを更新。宮田の記事を引用し、「残念だ」とコメントした。 　女子体操のエースとしてパリ大会での活躍が期待されていた宮田笙子の“前代未聞”の辞退劇は体操界にとどまらず、衝撃が世界へと広がっている。 構成●THE DIGEST編集部