賀来賢人「裏方として作品をつくることはやるつもり」新たな挑戦で広がった表現の可能性
あきらめなければ、いつかは成功する
――自分軸で動いたり、発信することが可能になっている状況ですが、その中で見出す面白さややりがいはありますか? 「今までやっていないことに惹かれますね。直感でワクワクするものってあるじゃないですか。僕は、これまでに見てきたものややったことがあるものには、どうしてもアンテナが鈍くて、自分が未体験のものだったり、人から絶対やめた方がいいよと言われることほど可能性があると思っているタイプなんです。 成功するかしないかじゃなくて、努力すれば、あきらめなければ、いつかは成功すると思っているので、理想のカタチにならなかったとしても、努力すれば何かしら残るものがある。自分が恥をかかないためにがんばっている部分もありますけど、大切なのは努力の度合いだと思うんです。 僕は、誰かに見ていただくことが前提で表現というものが好きなんです。自分で何かつくったり、自分が出演してそれを見てもらえることが。だから自分が表に出なくても、裏方として作品をつくることはこれからやるつもりですし、必ずしも自分が表に出ることにこだわりはありません。今はなるべく表に出ないで作品をつくる経験を重ねていかないと、バランスが取れない気がしているんですよね。もっと真剣に裏側を知らないといけないなと思っています」 ――現段階での自分の一つ一つの選択が、今後のキャリアにも大きな影響を与えそうですね。 「そうですね。楽しそうだからやりたいって飛びつきたくなる衝動を必死で抑えないといけない。ただ、1年後の自分ってわからないじゃないですか。仮に1年後のスケジュールを押さえたとしても、1年後の自分がどうなっているかはわからないので、本当に難しい仕事だなと思います。たとえば海外の仕事に標準を合わせるとしたら、1年後に日本での仕事を入れてしまうと取り逃がしてしまう可能性があるかもしれない。スケジュールを空けておくことも、ある意味では大事な選択なんですよね」