トヨタのステーションワゴン復活熱望!! 5ナンバーサイズの[ビスタ・アルデオ]今こそ人気爆発の存在!?
かつては、様々なステーションワゴンがあったトヨタ。中でも利便性と快適性を併せ持ったのが、ビスタ・アルデオだった。アルデオでは、快適すぎて宇宙人も骨抜きになり地球制服ができないというCMが思い出される。アルデオが現代に復活したら、トヨタのステーションワゴンは、もっと熱くなるはずだ。 【画像ギャラリー】宇宙人も夢中のトヨタ ビスタ アルデオと現行ワゴンのトヨタ カローラツーリング&カローラフィールダー(14枚) 文:佐々木 亘/写真:TOYOTA、ベストカー編集部 ほか
■ワゴンって気持ちいい!それだけでいいじゃないか
1998年にビスタの派生車として登場したのがビスタ・アルデオだ。 ボディ全長は4,640mm、全幅は1,695mmと5ナンバーサイズを維持しながら、全高は1,515mmと一般的なセダンやステーションワゴンに比べて少し高い。ホイールベースも2,700mmと長めに確保し、前後座席のゆとりは十分にある。 スポーティや上質なステーションワゴンが主流だった当時、アルデオは思いっきりユーティリティに振った。 遊び道具を積み込んで走り出す、同乗者はリビングのようにくつろげる。運転している人も乗っている人も、いつまでも気持ちいいのがアルデオのモットーであり、とにかく気持ちいいことに全力を注いで作られたクルマである。 ただし、日常的な取り回しのしやすさや駐車スペースのこともしっかりと考えた。車格は5ナンバーサイズに収め、最小回転半径は5.3mだ。全高もこのカテゴリーとしては高めだが、立体駐車場に十分収まる範囲内になっている。 乗って・使って・降りても気持ちいい。今の日本に必要なクルマって、こういうパッケージングのクルマではないだろうか。
■スペースユーティリティが秀逸すぎるぞ
前後席ともに、比較的たっぷりしたシートが奢られ、シフトレバーがステアリングコラム式になっているので、フロントシートでもサイドウォークスルーが可能だ。リアシートは5:5分割になり、170mmのスライドとリクライニング機構がついている。 また、リアシートの座面はフロントシートよりも35mm高くなり、後席からの前方視界も良好。シートスライドや座面の高いリアシートなど、ミニバンのような使い勝手の良さが、各所に散りばめられている。 さらにセダンベースのワゴンにしては、運転席の座面も高めだ。ヒップポイントは地上から590mmに設定され、高めの全高がドア開口部の高さも790mmと大きく与えている。そのため、大きく屈んだり、体を小さくしたりして窮屈に乗り込むことは無い。運転姿勢はアーバンスタイルSUVのようである。 ミニバンの使いやすさとSUVの乗りやすさが融合され、まさにクロスオーバーだ。こうした装備に加え、リアドアにはガラスハッチも加わるという念の入れようでもある。ユーティリティを重視したワゴンは、アルデオのようにあるべきだと思う。