在韓中国大使館「日常に復帰を」…官営SNS「韓中関係に影響ないだろう」
韓国の非常戒厳宣布をめぐる事態に対し、中国政府は4日午前まで公式な立場を明らかにせず事態の推移を観望している。 在韓中国大使館はこの日午前、公式ソーシャルメディアを通じて「戒厳令解除が宣布され現在の韓国社会秩序は正常。韓国にいる中国公民は日常生活に戻っても良い」という案内文を発表した。中国大使館は戒厳令が発効した前日午後11時を期して「不必要な外出を減らし政治的意見表現は慎重に、韓国当局が発表した政治命令を順守せよ」と公示した。 中国官営SNSは今回の事態は韓国の内政に属するとし今後の韓中関係に影響を及ぼしはしないと予想した。国営新華社通信の時事誌『環球』の劉洪昨元副総編集が運営するSNS「牛弾琴」は4日、「韓国の一夜の政変:10個のキーワード」という投稿でこのように分析した。牛弾琴は「韓国内政で中韓関係に影響は大きくない。米国の態度が重要だが、米国は状況を鋭意注視していると明らかにした」と指摘した。 その上でいわゆる「青瓦台(チョンワデ、大統領府)の呪い」に言及し韓国政治を遠回しに非難した。「韓国で最も危険な職業が韓国大統領という『青瓦台の呪い』を全世界が知っている。青瓦台は変えたが呪いまでなくすことはできなかった」と指摘した。 胡錫進元環球時報総編集は4日午前、ウェイボーに「政治的論理は弓を撃てば矢は返ってこない。尹錫悦(ユン・ソクヨル)は6時間後に戒厳解除を宣布したが、賭けはすでに覆水となり大統領の地位が維持されるかは疑問」と指摘した。 中国のネットユーザーは韓国の戒厳令をめぐる事態に関心を表明した。中国最大SNSであるウェイボーの検索ハッシュタグ「#韓国大統領非常戒厳宣布」は4日正午までに9億4000万ビューを記録した。中国国営メディアがリアルタイムで伝える事態変化に注目しながら「早期の安定を望む」というコメントが相次いでいる。