芸歴2年目、幼なじみコンビ・ボブのコーラ「小学生のときからやってたノリが今でもある」
東京吉本の若手芸人が所属する「神保町よしもと漫才劇場」から、今押さえておくべき芸人を紹介する連載「レコメンド神保町」。前途有望な若手芸人が日々、切磋琢磨しているこの劇場の中でも注目の芸人とは。 【写真】芸歴2年目で『M-1』準々決勝進出!若手再注目コンビ・ボブのコーラとは? 第9回は、芸歴2年目ながら賞レースや劇場のバトルライブでも活躍中のボブのコーラ。小学校からの同級生で自分たちの武器は“ノリ”だというふたりに、それぞれのアピールポイントを聞いた。
小学生から築いてきた関係性
──東京NSC28期では最速で劇場メンバーになりましたが、そんなおふたりのコンビとしての武器はどんな部分だと思いますか。 本田たかお(以下、本田) ネタのノリ感ですかね。煮詰まってなんとか作ったネタより、ふたりで盛り上がって1時間でできたネタのほうがウケます。 とあ たしかに。僕ら小学校からの同級生なので、学生のときからやってたノリみたいなのが今でもあるかもしれないです。 ──だいぶ長い付き合いなんですね。 本田 高校までずっと一緒なんですけど、クラスが違ったりもするので、ずっと仲がいいかは微妙なのですが、オセロでいったらずっと仲よし、みたいな感じですね。小学生のときから、とあに「しゃがんで」って言われてしゃがんだら、顔の前でおならされて「やめてよ~!」っていうみたいな。ずっと今みたいな関係性ですね。だから、NSCに入ったときも、どっちがボケかツッコミかみたいな話は特になく決まりましたね。 ──その関係性があるからこそのノリなんですね。お笑い芸人としてのスタイルも早い段階から見つかった、という感じですか。 本田 見つけたって感じはあんまりないですね。でも、『Jimbochoグランプリ』で初めてトップ10に入ったとき、素敵じゃないかの柏木(成彦)さんが「本田がとあに振り回されてる感じがやっぱおもしろい」って言ってくださって、次もその感じでネタを作ったらさらにランキングが上がったんです。だからちょっと見つけ出してはいるかもしれないです。 ──ちなみにおふたりはクラスの中ではどんなキャラクターだったんですか。 とあ 孤高の天才かな~。 本田 自分で言わないけどな(笑)。 とあは休み時間に僕を含めて3人くらいを廊下に集めて、「じゃあ、一回寝っ転がって」とか別におもしろくもないし、ウケないのにやらせてました。「これが見たかった」とか言って。そういうノリがたまに盛り上がってウケるんですけど、そしたら「計算してた」とか言うんですよ。だから、どっちかっていうと、僕のほうが目立ってたのかな。 とあ たしかに、たかおは明るくて、みんなにイジられて、クラスの人気者みたいな感じでした。その中でもうまくイジってたのが、僕だったっていう……。 本田 まあそうっすね(笑)。 ──おふたりはそれぞれ相方のどんなところがおもしろいと思いますか。 本田 とあは圧倒的ボケの人って感じですね。飄々とした雰囲気があるので、何を言ってもボケになるみたいな、それがいいなと思います。 とあ たかおは声がでかい。 本田 それだけ? とあ あと、頭悪くて元気な感じなんで助かります。 本田 いや、もちろん僕のほうが賢いんですよ。高校は同じですけど、3歳からKUMONに通ってたので、小学生のときはめっちゃ頭よかったです。でも、だんだんその貯金がなくなって、気づいたら同じ高校に通ってました。 とあ 勉強だけじゃなくて(笑)。会話とかがちょっとバカっぽくて、それがおもしろいです。