若手の経験と優勝の二兎を追うラグビー日本代表、アサヒスーパードライPNCプールBを1位突破!
アメリカにトライを返されて31-17と点差を詰められた52分に途中出場した立川主将はチームに落ち着きをもたらすとともに、66分にはパスダミーでゲインし、オフロードパスからライリーにつなぎ、WTBマロ・ツイタマのとどめのトライを呼び込んだ。主将は次のように試合を振り返った。 「トライを取られた後のハドルで『シンプルにやることが一番大事』だと伝えた。ああいうプレッシャーがかかる場面で一番大事なのは何をしなければいけないのか、全員が同じ絵を見ること。シンプルなメッセージを伝えた。フィニッシャーで入った時、どうアダプトし、どうエナジーを入れるかが大事。80分間出た選手がうまく対応してくれた。 (マロのトライを演出するパスについて)前半1回やっていたのを見て、やってみた。自分の前にスペースがあり、うまくいってよかった」 ジョーンズHCは課題にも目を向けた。 「この試合がどう進むのかシミュレーションした。カナダ戦ではボールを動かしながら、試合を進めわれたが、あのような試合をした後というのは、得てして同じようなことをしてしまう。今日は相手にボールを簡単に渡しすぎてしまったシーンが多く見られた。しかし、選手たちがそういう状況の中でもアダプトし、ボールが滑る中順応できたといったところは評価をしたい」 さらにサモア戦に向けて、モールのディフェンスを修正すると続けた。 「今後の課題についてはモールディフェンスが挙げられる。ここに関しては相手に簡単に失点を許していた。次回の試合へ、ここをキーポイントとして取り組んでいきたい」 『アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ 2024』は今週末よりファイナルシリーズへ突入。9月14日(土)・秩父宮ラグビー場にて5位決定戦・トンガ代表×カナダ代表、準決勝・フィジー代表×アメリカ代表、15日(日)・秩父宮にて準決勝・日本代表×サモア代表、21日(土)・東大阪市花園ラグビー場にて3位決定戦、決勝がキックオフ。チケット発売中。日本×サモアの模様はBS日テレにて生中継。 取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)