「惰性でネットニュース」は今年で卒業、自分にとっての「ベスト情報源」の必要性~目で追うだけは情報収集にはなっていない~
立場や環境の異なる視点からどのように捉えられているかや、そもそも論として情報量が圧倒的に違っていたり、前提が異なる議論がなされていたりするので、先ほどの例ではないが、一部のメディアによる固有解ではなく、より全体感や一般解の理解に寄与するだろう。 日本のメディア加えてCNBCやBBCといった映像メディア、FTやWSJ等の新聞系メディアやその周辺のSNSなどなど。 日本人にとって言語という意味でなじみのあまりない地域、例えば中東や東欧のエリアにおいても英語で発信する映像や記事メディアは存在する。
とある地域、例えばロシア・ウクライナ問題や中東情勢に関してそういった地域の英語メディアを参考にするとまた異なる視点や解釈を得ることができるであろう。 英語ができないからと躊躇する必要はそれこそ最近はあまりないのもほぼ常識だ。 ■情報収集の3ステップ いずれにしても、まず最初の段階ではトレンドや全体感を理解するために、複数のメディアソースを活用し、客観的な視点を養うべきだ。 そしてその後は、ある程度時間がたってくると、速報を伝えるのがメインではなく分析を加えるのがメインの本の出版やSNS発信が出てくるから、そこでも「この分野はここが良さそうだ」みたいにして自分にとってのベストソースを見つける、という作業を行えばよい。
そのようにして最初は何も分からなかった状態から、全体感の把握→固有解の探求→自分なりの解釈、に昇華させていくべきだ。 繰り返しだが、情報収集とはビジネスパーソンにとっての知的栄養補給だ。 だからそこ自分にあったベストソースややり方を見極める必要があるのだ。
安井 元康 :『非学歴エリート』著者