「惰性でネットニュース」は今年で卒業、自分にとっての「ベスト情報源」の必要性~目で追うだけは情報収集にはなっていない~
■マクロ視点での情報収集の方法は? ではそれ以外のより広い視点での分野における情報収集はどうであろうか? 生成AIやDXといった仕事のやり方はもちろん自分の所属する会社や業界に影響を及ぼしうる技術革新だけではなく、地政学リスクを含む国際情勢、業界のトレンドに始まり、「今の時代に求められるあるべきビジネスパーソン像」なんかもここには含まれる。 要は目先の仕事やタスク関連だけではなく、より幅広いが自分の仕事や生活に影響を与えうる事項に関する情報収取ということだ。
繰り返しだが、この分野においては「そもそもこれは何か」に始まり、「自分にはどういった影響が出うるのか」、そして「だから今はこれをやろう」にまで落とし込む一連の作業が情報収集だ。 この分野においては前述の専門分野とは異なり、「自分自身に一定量の知識がそもそもない」ケースもあり、ベストソースは何かすら想像がつかない、ということも大いに考えられる。 つまり、全体像を把握しようにも正確性を担保できる情報にそもそも出会うことが難しい、ということだ。
■複数のソースを活用し、客観的な視点を養うべき 新聞やネットニュースを見てるけど今一分からない、というヒトは多いだろう。 それはそのハズで、そういった媒体は誰かのためにカスタマイズされた分析を届けるのが役目ではなく、あくまでも「フレッシュな情報を幅広くそしてより早く事実として伝える」のが目的であるからだ。 つまり、表面的な事象などを伝えるのがメインであり、より深い分析、特に個々人にとって有益な分析までなされていないのだ。
だから、知識として分かったつもりになっても、それを体系だって自分の言葉で説明ができるかとか、自分の仕事にどのような影響が出うるかにまで思考を巡らせるような深い理解にまで落とし込むことは難しいのだ。 とは言え新聞やネットニュースに価値がないかというともちろんそんなことはない。 新聞やネットニュースをメインのソースにしたい、ということであれば複数のソースを持つべきだ。 なお、この場合の「複数」は分野にもよるが、例えば国際情勢などは日本のメディアに加え、海外のメディアソースで情報収取し、より客観的な立場に立った自分なりの視点を持てるようにすることが大切だ。