「義理の実家から送られてくる食品が傷んでいます…どうしたらやめてもらえるでしょうか?」断りづらい悩みをを専門家が解消
「義理の実家から送られてくる食品が傷んでいます。どうしたらやめてもらえる?」悩みを専門家が解消。臨床心理士の南舞さんが、読者のお悩みに具体的な対処法をレクチャー。 【写真】断りづらいことはこれで解決!心理学でも使われる「DESC法」の活用方法 ▼南舞 臨床心理士。岩手県出身。多感な思春期時代に臨床心理学の存在を知り、カウンセラーになることを決意。大学と大学院にて臨床心理学を専攻し、卒業後「臨床心理士」を取得。
義理実家から送られてくる食品の数々。断りたいけど......
相談者:Yさん よく旦那の実家から、野菜やその他の食品などが段ボールで送られてきます。とても有難いことなのですが、傷んでいて食べられなかったり、賞味期限切れだったり......。できれば送ってもらうのをやめて欲しいと思っています。『送ってくれなくて大丈夫ですよ』と一言いいたいのですが、あちらも善意で送ってくれていると思うと、なんて伝えればいいのかわかりません。どうしたらいいでしょう......? 臨床心理士:南さん Yさん、お悩みありがとうございます。ご自分の実家ならまだしも、義理の実家から送られているものとなると、断りづらい気持ちもとてもよく伝わります。しかも、良かれと思って善意で送ってくれているという相手の気持ちを考慮すると、伝え方や断り方が難しくなってしまいますよね。とはいえ、自分たちの負担がずっと続くのも避けたいし......Yさんだけでなく他の方も、こういったお付き合いのバランスに頭を抱える人も多いのではないでしょうか? さて、Yさんが今置かれている状況で、可能性のある選択肢としては、Yさんのパートナーにそのことを伝え、義両親にその旨を伝えてもらうという方法があるかもしれません。しかし、こうしてお悩みをくださったことを考えると、それが難しい状況なのかな?と察しました。 もうひとつの選択肢は、これまで通り受け取り続けるということがありますが、それではYさんの悩みが解決するわけではありませんよね。義理実家とは今後も長くお付き合いが続きますので、どちらかが我慢するのではなく、お互いにとって気持ちの良い解決方法お伝えできたらと思います。
持っておくと役立つ心構え
(1)相手の善意を理解しようとする 共感のポイントは、『義理の両親は善意で送ってくれている』『私たちの役に立ちたいと思って送ってくれている』というように、相手には善意があるという視点を持つことです。共感は人間関係を円滑に保つために大切なスキルであり、共感を示すことで、相手もこちらの意見に耳を傾けやすくなるという効果があります。 (2)冷静に伝える 伝える時には、感情的になるのではなく、冷静に伝えましょう。そのために、起きている事実と自分の中に起きている感情を分けて伝えるという意識を持つと、誤解なく相手に正しく伝わりやすいです。