マツタケ豊作 広島県内の産地で店頭活況 例年の10倍超える入荷も
広島県東部などの山あいで、秋の味覚マツタケが豊作となっている。土の中の温度が下がり始めた10月の降水量が生育に適していたとみられ、世羅町の取扱施設では例年の10倍を超える量が入荷。府中市の産直市でも地元産が多く並び、不作だった昨年とは打って変わって活況に沸いている。 広島県産マツタケ 全国のマツタケを取り扱う世羅町小世良の「まつたけ村」。県産は10月中旬に出始め、シーズン最終盤の現在までに約1トンが入荷した。例年は100キロに届かない程度という。例年は10月中に閉店するが、県産の入荷が続くため今月10日前後まで営業する。 神石高原町や庄原市をはじめ、世羅町でも一定量が採れている。かつて国内有数の産地だった同町のマツタケは1990年代以降、松枯れ被害などで大きく減少。ほぼ採れない年もあるという。関係者は「20年以上やっていてこんな豊作は初めて」と喜ぶ。
中国新聞社