正智深谷が初戦突破、地の利もいかして「勢いに乗っていきたい」 高校サッカー
サッカーの全国高校選手権第2日は29日、1回戦15試合が行われ、正智深谷が長崎総合科学大付に競り勝った。 7~8月の高校総体王者の昌平ら実力校が集う埼玉県予選を制した正智深谷が初戦を突破した。8強へコマを進めた2016年度大会以来の勝利に、小島監督は「1つ勝って気が楽になった。これからはチャレンジャー精神で戦える」と笑顔を浮かべた。 前半37分に鹿倉が送った高精度のCKを、ニアサイドに入り込んだ小西が頭で合わせて先制する。前半追加タイムに追いつかれて迎えた後半13分に近藤がペナルティーエリア外から放ったミドルシュートで勝ち越すと、最終盤の猛攻をしのいで白星をもぎ取った。 勝負強さが光る。1点差の勝利は埼玉県予選から5試合連続となる。「粘り強さが今年のよさ」と指揮官が胸を張る持ち味を、あこがれの大舞台でも発揮し、「この勝利を自信にして、どんどん勢いに乗っていきたい」と小西。快進撃に意欲をみせる。 会場となったさいたま市のNACK5スタジアム大宮は、地元ということもあってチケット完売の盛況だった。大みそかの2回戦では、さいたま市の浦和駒場スタジアムで優勝3度を誇る東福岡を迎え撃つ。地の利も最大限にいかし、強豪撃破に挑む。(奥山次郎)