Googleの新AI「Gemini」は、ChatGPTとどう違うのか?独自のアドバンテージを検証
Gemini専用のモバイルアプリもリリース
Gemini専用のAndroid版モバイルアプリも、2024年2月はじめにリリースされました。iOS版も近々リリースされる予定です。 いまのところGeminiモバイルアプリは、一部のデバイスでしか利用できません。 対応しているのはアメリカだけで、英語のみ。しかし今後は、サポート対象の国と言語が拡大されていく見込みです。 また、Geminiモバイルアプリは、Googleアシスタントと同じ機能を多数サポートしているので、将来的にはこの2つが1つになることも考えられるでしょう。
ChatGPTと比べると?
Geminiは、ChatGPTの良きライバルです。Geminiの言語モデルが、GPT-4により近い結果を生成できるようになったいまは、なおさらです。 両者のインターフェイスはとてもよく似ていますし、それぞれがもつ機能は、ユーザーが求めるクエリやタスクのほとんどを処理できます。 ただし、先日の有料版の導入により、Geminiは利用のしやすさで上回りました。Gemini Proのほうが、ChatGPT無料版よりGPT-4に近いからです。 また、Geminiなら無料版でもネットにアクセスできるため、最新の情報を常に入手できます。 いまのところ、ChatGPTをネットに接続するならCopilotを利用するか(GPT-4を用いてBing検索を行います)、ChatGPT Plusをサブスクするか、いずれかの方法が必要です。 ChatGPT Plusの新規登録が再開されたのは幸いですが、システムへの負担を減らすために、登録がいつまた見合わされるかはわかりません。 Googleは、GPT-4の最新版の1つであるGPT-4VとGeminiの比較に関する情報を公開しています。Googleが用意した情報によれば、一部の分野では、Geminiの正確性がGPT-4Vを上回っているようです。 とはいえ、それぞれに長所があるため、どちらのほうが上か、一概には言えません。 なので、何らかのタスクを両方のチャットボットで試してみて、自分のニーズに合うのはどちらなのか、自ら確かめることをおすすめします。 Googleは、GeminiのほかにもAIシステムの開発に取り組んでおり、いずれはそれらもGeminiのシステムに組み込まれる可能性があります。 ただし、AIを使って音楽を生成するMusicLMなど、いくつかの最先端システムの開発については、あまり情報を出していません。 Source: Google(1, 2, 3, 4, 5), REUTERS, The Verge,
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