【有馬記念 俺のチェックポイント】レガレイラ、前走不利の精神的ダメージは? 「ネガティブな影響は感じられない」
有馬記念の「俺のチェックポイント」3日目は、東京サンスポの板津雄志記者が3歳牝馬レガレイラに注目。追い切りにまたがった新コンビの戸崎騎手の感触を確認するとともに、直線で不利を受けたエリザベス女王杯(5着)の精神的ダメージがないかどうか、陣営を直撃した。 追い切り日はレガレイラをチェック。まずは戸崎騎手の初コンタクトの感想が知りたい。美浦Wコースで3頭併せ。直線で2頭の間に入り、余裕の手応えで外カーペンタリアと併入。内ルージュサリナスを半馬身退けた。時計がかかり気味だった開場直後の馬場を考えれば、ラスト1ハロン11秒4(6ハロン84秒6)は優秀だ。 「イメージ通りバネがあって素軽い走り。思ったよりフットワークの芯の強さも感じました。そのあたりがホープフルSで見せた末脚なのかな」 鞍上は満足げにうなずいた。スタートを意識して1歩目からすっと出していき、それでいて折り合える操縦性も確認。手綱を緩めた際の反応も上々で「気分良く走れれば、あの脚がおのずと出せるのでは」とポジティブなイメージを抱いた。 確かめたいもう一つのポイントは、エリザベス女王杯(5着)の直線で挟まれ、接触した精神的な影響。これについては担当の楠助手が「走るのが嫌になっている印象はない。ネガティブな影響は調教では感じられない」と説明してくれた。 中間は馬の気持ちが乗っているようで「今、思えば、今年に入って馬が落ち着きすぎていたのかも。2歳のこの時期は、危なっかしいところもあったくらい。しっかり攻めているぶん、馬的には追い込まれているのかもしれないけど、それでも食欲がしっかりある。これがいい方に出れば」と世話役は明かす。 狙うは1年前の中山のホープフルSで、牡馬を撃破した豪脚の再現。それができれば、3歳牝馬が64年ぶりの快挙を成し遂げる瞬間も、十分にありそうだ。(板津雄志)