移動革命の切り札「MaaS」、なぜ日本で全然広がらない? 「認知度18%」が突きつける辛らつ現実とは
普及進展、課題と未来の展望
現在、多くの人は目的地までのルートを調べて、別途チケットを購入しているだろう。MaaSは地元住民にとって便利なだけでなく、旅行者にとっては非常に重要な役割を果たす。特にインバウンドにとって、日本の交通機関や日本語の壁は移動の大きな障害だが、MaaSはその解決策となる可能性がある。 MaaSは一言で説明するのが難しく、まだ決定的なプラットフォームが確立されていないため、少し分かりにくいかもしれない。この点がMaaSの認知を妨げている大きな要因だろう。 MaaSが普及すると、誰でも簡単に移動できるようになる。移動そのものだけでなく、移動の前後に関わる活動もシームレスに結びつけるためには、さまざまなプラットフォームをつなぐための継続的な努力が必要だ。 MaaSはまだ発展途上にあり、非常に大きな挑戦だが、まずは多くの市民が身近なMaaSを知り、利用することが、その発展に向けた重要な基盤となるだろう。
タクヤ・ナガタ(ライター)