老けない40代&50代が食べている「味噌汁」の意外な具材とは?管理栄養士が回答
毎日の食事にあるとうれしいのが体がほっこり温まる味噌汁ですよね。味噌汁の具材といえば、豆腐やわかめなどが使われがちですが、その具材を一工夫することでいつまでも美しく元気な体を目指すことができます。そこでこの記事では、老けない40代・50代が食べている味噌汁の意外な具材をご紹介します。 ◆写真で見る→老けない40代&50代が食べている「味噌汁」の意外な具材とは? ■老けない40代・50代が食べている味噌汁の具材とは? ■■高野豆腐 豆腐を凍らせてから乾燥させ水分を抜いた高野豆腐は、栄養がぎゅっと凝縮されています。強い抗酸化力のある大豆サポニンや、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンも豊富に含まれているのも特徴です。おだしを吸った高野豆腐は食べ応えもあるので、味噌汁に満足感がプラスされます。 ■■アボカド アボカドは森のバターと言われるほど良質な脂質が含まれているイメージがありますが、実は食物繊維が多く含まれている食材でもあります。さらに抗酸化力の高いビタミンEやコラーゲンの生成を助けるビタミンCも含まれるので、若々しい体を保ってくれますよ。お味噌汁にも意外と合います。 ■■トマト トマトの赤い色素であるリコピンは抗酸化作用が高く、体を活性酸素から守ってくれます。さらに、トマトと味噌にはグルタミン酸という共通のうま味成分が含まれているので、相性抜群の組み合わせでもあります。リコピンは加熱することで吸収率を高めることができるので、味噌汁にぴったりの具材です。 ■味噌汁が美容によい理由って? ■■乳酸菌が腸内環境を良好に 味噌に含まれている植物性乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。胃酸に強く生きたまま腸に届きますが、腸に届くまでに死んでしまっても腸内にいる善玉菌のエサになり、善玉菌が増えやすい環境を作ってくれます。 ■■遊離リノール酸で美肌力をサポート 農林水産省の食品総合研究所によると、味噌の中の「遊離リノール酸」が、肌のメラニン生成を抑えることを発見したようです。リノール酸はもともと大豆の中に含まれている成分ですが、味噌の中で発酵されることによって分解され、体の中ですぐに働ける状態になっているのだとか。これはまだ仮説段階ではあるようですが、味噌が注目すべき食材であることを証明しています。 ■■味噌汁を食べ続けることで肌のセラミド量がアップ マルコメ株式会社の20代~40代の女性を対象に行われた実験では、味噌の原料にある米麹に含まれる成分によって肌の保水力を高めるセラミドという成分が増加するということが分かりました。肌の保湿力が高まるとキメが整い化粧のりもよくなるので、うれしいことばかりですね。 ■味噌汁は塩分の摂りすぎになる? 味噌は美容や健康によいことをお伝えしてきましたが、「毎日味噌汁を飲んだら塩分の摂りすぎにならないの…?」と思う方も多いのではないでしょうか。 確かに味噌には塩分も含まれていますが、最近の調査によると食塩の摂りすぎによって血圧が上がるかどうかは遺伝によって決まることが多いようです。そのため、近親に血圧の高い方がいる場合は食塩の摂取量に気をつける必要がありますが、多くの方は塩分を摂ったからと言ってすぐに血圧が上がってしまうということはありません。 それでも心配だという方は、1日あたり1杯までにしたり、味噌汁の具材にカリウムを含む食材を入れてみましょう。カリウムは、摂りすぎた食塩(ナトリウム)を体の外に排出してくれる働きがあるので血圧の上昇を抑えることが期待できます。 カリウムは、海藻やいも類などに多く含まれます。具だくさんの味噌汁を作って味噌の使用量を減らすのも有効なのでぜひお試しくださいね。 ■まとめ 老けない4,50代が食べている味噌汁の意外な具材をご紹介しました。どの食材も一見意外な組み合わせですが、実際に食べてみるといつもと違う味わいに新鮮さを感じるものばかりです。毎日の食卓にぜひ味噌汁を取り入れてみてくださいね。 参考サイト: マルコメの研究開発 タケヤみそ みそ健康レポート ライター/野口久美子(管理栄養士)
野口久美子