日経平均、一時900円超安 米国株安や日銀の追加利上げ観測で
1日午前の東京株式市場で日経平均株価は一時、前日の終値より900円超下落し、3万8100円台をつけた。前日の米国株式市場で売りが優勢となった流れを受けた。日本銀行による追加利上げの観測が強まり、外国為替市場で円高ドル安が進行。一時1ドル=151円台をつけたことも株価の重しとなっている。 前日の米ニューヨーク株式市場で、ハイテク株が値を下げたこともあり、主要な株価指数がそろって下落。東京市場もその流れを引き継ぎ、取引開始直後から半導体関連株を中心に幅広い銘柄が売られている。 また、前日に日銀の植田和男総裁が金融政策決定会合後の会見で、追加利上げに関して繰り返してきた「時間的余裕がある」との表現を、今後は使わないと述べた。市場では追加利上げに前向きな姿勢と受け止められ、円高が進んだ。1日午前には一時、前日夕より50銭ほど円高ドル安の1ドル=151円70銭台をつけ、輸出関連株の売り材料となっている。
朝日新聞社