〝令和の米騒動〟の中 新米コシヒカリ初検査 「値段は上がるかも…」【長野・安曇野市】
深刻な品薄が続く中、信州のコメどころ・安曇野市でコシヒカリの初検査が行われました。新米が出回れば「令和の米騒動」も落ち着きそうですが、価格高騰が懸念されています。 米粒の大きさや形、水分量などを確かめました。県内のJAで最も早い、コシヒカリの品質検査です。 ■JAあづみ・手塚富康さん 「夏場高温でありましたけど、大きな病害等なく作柄的には『例年(並み)』ないしは、『良』という形で収量は獲れるんじゃないかと思います」 味・収穫量ともに期待できそうですが、気になるのは「令和の米騒動」が解消されるのかということ。 長野市のスーパーでは困惑する客の姿も…。 ■買い物客 「どこに行っても米は売り切れているし、値段も高くなっているので」 ■買い物客 「いくらだろう、値段。でもそんなこと言ってられない」 出荷が始まっても私たち消費者が新米にありつけるのはもうしばらく先になりそうです。 ■JAあづみ・手塚富康さん 「スーパーやそういったところには9月20日の週以降順次並んでいくと思いますので待っていただければと思います」 帝国データバンクによると、コメ不足のさなか農家の倒産や廃業が急増。その件数は過去最多を更新するペースに。 後継者不足の他、肥料などコスト増加の負担が影響しています。 そうなると心配なのがコメの価格です。 ■JAあづみ・手塚富康さん 「このコメ不足も併せまして原材料も価格高騰という中で、非常に農家さんの収入も減っているというところで、だいぶ今年はコメの値段上げてきていますので、ちょっと値段は上がるかもしれません」 JAあづみでは例年並みのおよそ1万2000トンを出荷する予定です。