なでしこジャパンに新風吹き込む18歳コンビが描く未来図。6歳の時に抱いた世界一への思い
ターニングポイントは2022年のU-17ワールドカップ
――これまでのキャリアの中で、ターニングポイントになったと思う大会や試合はありましたか? 古賀:2022年の(10月にインドで行われた)U-17ワールドカップですね。自分より身体能力や技術も高い選手と対面して世界との差を感じたので、そこで「海外でプレーしたい」と思うようになりました。 谷川:自分もあの大会に出場して初めて、海外にはこれだけたくさんうまい選手がいて、その選手たちが海外のトップクラブでプレーしていると知ったので、「ここで負けていられない」と思ったし、それから海外挑戦への思いが強くなりました。 ――あの大会では、グループステージでタンザニアとカナダとフランスを3連勝無失点と圧倒したものの、スペインとの準々決勝に1-2で敗れたんですよね。谷川選手のゴールで先制しましたが、終盤に立て続けに失点しました。 谷川:あのスペイン戦は、これまでで一番悔しい敗戦でしたね。ラストで2失点して逆転負けだったので、自分たちの甘さが出たと感じました。かなわない相手ではなかったのでなおさら悔しかったですし、気持ち的にもしばらく引きずりました。 ――その中でも、谷川選手は4試合連続ゴールと強烈なインパクトを残しました。スペイン戦で決めた30m近いスーパーゴールは観客や大会関係者を驚嘆させました。両足のシュートレンジの広さが外国人選手に近いですよね。 谷川:ありがとうございます。小さい頃から両足を使った練習を継続してきて、試合では常にゴールを狙うようにしています。 ――古賀選手はU-17ワールドカップでは一つ下の代ながら、4試合にフル出場して守備を支えました。どんなことが記憶に残っていますか? 古賀:個人的に気持ちの切り替えはいつも早い方なのですが、萌々子が言ったように、あのスペイン戦は本当に悔しかったです。終盤に追いつかれた時にそこでみんなで話し合うなど、チームとしてもっとできることがあったんじゃないかなと。