なでしこジャパンに新風吹き込む18歳コンビが描く未来図。6歳の時に抱いた世界一への思い
なでしこジャパンが世界一になったのは5歳と6歳の時
――2011年のドイツワールドカップでなでしこジャパンが優勝した時は、谷川選手が6歳、古賀選手は5歳でしたが、覚えていますか? 古賀:幼稚園の頃にテレビで見て、すごいなぁと思っていたのを覚えています。 谷川:覚えています。なでしこジャパンの先輩方がワールドカップトロフィーを掲げる姿を見て、「私も世界一になりたい」と思いました。あの大会で活躍した澤穂希選手は小さい頃から憧れの存在です。 ――サッカーを始めたのは谷川選手が4歳、古賀選手が小学校1年生の時だそうですが、最初になでしこジャパンを意識したのはいつ頃だったんですか? 谷川:常に目標としてきた場所なんですが、昨年夏のワールドカップに帯同した時から明確に意識するようになりましたね。藤野あおばさんや浜野まいかさんや石川璃音さんなど、年代が近い選手たちが活躍する姿を見て学ぶこともありましたし、選ばれるために自分自身「まだまだ足りなかったな」という悔しい思いもありました。 古賀:なでしこジャパンは小学校でサッカーを始めた時からの目標でしたが、具体的に「何歳までに入りたい」っていうのはなかったです。ただ、昨年のワールドカップにトレーニングパートナーとして参加したときに、世界のトップレベルの戦いを間近で見て、「ここに立ちたい」という思いが強くなりました。 ――「出られなくて悔しい」という思いがあったんですね。ピッチ上ではやはり、2人とも負けず嫌いですか? 谷川:はい、かなり(笑)。 古賀:自主練で萌々子と1対1すると、2人とも負けず嫌いなので全然終わらないんですよ。お互いに勝つまでやり続けますから(笑)。 ――それは熾烈ですね(笑)。トップレベルの戦いを間近に見て、どんなことを感じました? 谷川:世界との差など、間近で見て感じることはたくさんあったんですけど、実際にピッチに立ってプレーできなかったので、やっぱり立ってみないとわからないことがあると思いました。ただ、オフザピッチでは池田太監督をはじめ、選手たちが「トレーニングパートナーの2人も一緒に戦うんだ」といつも声をかけてくれていたので、チームのために何ができるかを考えて行動していました。 古賀:そうですね。本当に、出ていない選手も出ている選手と同じぐらいの気持ちで戦っている印象で、すごくチームの雰囲気が良かったです。オフの日には、しっかりと自分の体と向き合ってケアして次の試合に臨んでいる部分が印象的でした。