なでしこジャパンに新風吹き込む18歳コンビが描く未来図。6歳の時に抱いた世界一への思い
「止める・蹴る」を徹底してやってきた
――2人は昨年末のブラジル遠征で、現役高校生でなでしこジャパンでデビューしてインパクトを与えました。まずはそれぞれの武器と、お互いのプレーの魅力を教えてください。 谷川:自分の強みは、左右差のないキックの精度と展開力です。そこまで足の速い選手ではないので、頭を使ってプレーするシンキングスピードは強みだと思っています。(古賀)塔子は、最終ラインで身体能力の高さを活かした守備が強みですし、ビルドアップの時には、いつもすごくいいパスをもらえます。 古賀:自分の強みは、身体能力を活かして最後まで体を張ってゴールを守ることです。萌々子は、両足でいろいろなボールを蹴れるところもそうですけど、(JFAアカデミー福島で)6年間一緒にやってきて、「萌々子にボールを当てておけばなんとかなる」と思える安心感があります。 ――谷川選手は168cm、古賀選手は173cmで、海外の選手と並んでも引けを取らない迫力があります。中学・高校でフィジカルの強さはどのように積み上げてきたんですか? 谷川:(JFAアカデミー福島の)フィジカルコーチのおかげで今の自分たちがあると思います。コーチの知識量が豊富なので、トレーニングのやり方を具体的に教わって、そのメニューを細部にこだわりながらこなしてきました。プラス、個人的には体幹を中心に鍛えてきました。 古賀:自分は小さい頃から寝ることが好きだったので、身長が大きくなったと思います(笑)。ただ、まだまだ体が細いので、上半身は練習後に重点的に鍛えています。海外で戦うために、もっとフィジカルは鍛えていかないといけないと思っています。 ――古賀選手はプレースタイルが冨安選手に例えられることもありますが、そのあたりってちょっと意識したりしますか? 古賀:はい。冨安選手を少し意識してます(笑)。 ――意識しつつ、伸びしろを感じながら鍛えているんですね。2人はポジショニングや相手との駆け引きなど、サッカーIQやスキルの高さも特徴だと思いますが、練習の中でどんなことを意識して取り組んできたんですか? 谷川:相手を見ながら判断することも大切ですが、(JFAアカデミー福島の)山口隆文監督からは、「止める・蹴る」を繊細にやることをずっと言われてきました。パス&コントロールを当たり前のようにやることが大事だと教えてもらったので、そこは意識しながら6年間やってきました。 古賀:そうですね。「止める・蹴る」を正確にやることは自分も意識していますし、センターバックからのインターセプトは常に狙っています。