いきものがかり・吉岡聖恵、「今も生意気なんですけど…」 結成25周年控えた『路上ライブ at 武道館』、小田和正とスペシャルコラボ
11月3日にグループ結成25周年を迎える2人組音楽グループ「いきものがかり」が前夜の2日、東京・日本武道館で「路上ライブ at 武道館」と題した一夜限りのスペシャルライブを開催した。原点である路上ライブをコンセプトに、ボーカルの吉岡聖恵(40)とギターの水野良樹(41)がデビュー後初となる完全弾き語りのスタイルで全20曲を披露。シンガー・ソングライターの小田和正(77)もスペシャルゲストで駆けつけ、ファン1万2000人を魅了した。 昨年、ギターの山下穂尊(42)が脱退し、初めて吉岡と水野の2人で立つ武道館。アリーナの3分の1を使った特設のステージには白い樹の模型が2本、向かい合うように枝を伸ばした。その前にはグランドピアノが置かれ、水野が座った。黒いワンピース姿で登場した吉岡は深々と一礼。この日発売となった結成25周年記念曲「会いたい(2人バージョン)」で幕を開け、吉岡の透明感ある歌声が響いた。 1999年に水野と山下が地元・神奈川の小田急小田原線の相模大野駅前で路上ライブを始め、後に吉岡が合流。2006年にシングル「SAKURA」でメジャーデビューした。その後「YELL」や「ありがとう」が大ヒットして大ブレークした。しかし、人気絶頂にありながら17年1月に「放牧宣言」して活動を休止。10周年をひと区切りにメンバーそれぞれがリフレッシュして翌年のデビュー記念日の11月3日に活動を再開。そんな紆余(うよ)曲折や、山下の脱退で2人体制になっても支え続けてくれたファンへの感謝を込めて制作したのが「会いたい」だった。 ほかに「ありがとう」や「じょいふる」「ブルーバード」などの代表曲に加え、日本テレビ系連続ドラマ「若草物語―恋する姉妹と恋せぬ私―」(日曜午後10時30分)の主題歌「ドラマティックおいでよ」をライブ初披露。ファンへの手土産として来年初夏から全国アリーナツアーを開催することを発表した。詳細は後日発表される。 ステージのラストには親交のある小田が「おまたせしました」とサプライズ登場し、会場はどよめきと大歓声に包まれた。まずは、小田がホストを務めるTBS系音楽特番「クリスマスの約束」で歌った縁を懐かしみ、メジャーデビュー曲「SAKURA」をセッション。吉岡の伸びやかな声と小田のハイトーンボイスが重なった。歌い終わり小田は「いい歌ですねぇ」としみじみ。水野は「小田さんのひと言が僕たちを前に進めてくれた。ご一緒できてすごくうれしい」と声を弾ませた。 吉岡は当時を振り返り「今も生意気なんですけど、あのころ結構生意気でしたよね?」と問いかけると小田は「結構ね」と直球で返しつつ「君たちの初々しい感じ、今でも覚えてる。僕にとっても良い記憶です」と笑顔を見せた。そして吉岡が大好きな「オフコース」の名曲「君住む街へ」を一緒に届けた。 ◆「路上ライブ at 武道館」セットリスト◆ (1)会いたい(2人ver.) (2)Sing! (3)ありがとう (4)ラブソングはとまらないよ (5)Good Morning (6)夏空グラフィティ (7)赤いかさ (8)くちづけ (9)コイスルオトメ (10)あなたは (11)SNOW AGAIN (12)ドラマティックおいでよ (13)気まぐれロマンティック (14)ブルーバード (15)じょいふる (16)からくり (17)会いたい(REC ver.) (18)SAKURA (19)君住む街へ (20)タユムコトナキナガレノナカデ
中日スポーツ