【独占インタビュー:和田毅③】「気を使われるの嫌だから…」知られざる左腕の”本性“ 家族から贈られた引退記念「銅メダル」の秘話も
田中 このインタビューが出る頃には、ホークスの役職が出ているかもしれないけど、やっぱりホークスの中でもそういう意識改革だったり、できるだけ長くプレーしてもらうための働きかけをしたいという想いはある? 和田 まあ、モチベーションをどう持っていくかはコーチやフロントの仕事でもあるけど、結局やるのは個人個人だからね。僕らが言ったところで、選手がやらなかったら、それで終わってしまう。永遠のテーマなのかな。僕らが若い時も、そういう人たちはたくさんいたしね。 田中 これからどうするの? といろんな人に聞かれてると思うけど、なんて答えてます? 和田 フリーランス(笑)。 田中 社会人1年目ね。 和田 まず来年はゆっくりやりたいなと思ってる。仕事仕事というより、今までやれなかったことをメインにしたいなと。シーズン中なのに家族で温泉行ったりね。 田中 野球にはある程度携わるけれども、空いた時間は今までやってないことをすると。 和田 初めての仕事もやってみたいけど、どちらかというと青い芝でゴルフしたりとか、まずは一度そういうのを経て、充電できたなと感じてから仕事かな。 田中 いずれは? 和田 やっぱり野球の仕事に携わりたい。どういう形であるかはわからないけど。 田中 球団で戦いの場に携わりたい? 和田 フロントの方に行くか、現場に行くかはまだわからないけどね。 田中 その時は広報で僕を呼んでよ。仕事は全部他に任せて行くから。 和田 えっ? いや、忙しいでしょ? 田中 ダメなんですか? 和田 いやいや、全然。 来てもらったらすごく嬉しいけど。 そんな全部仕事ほっぽりだしてね……。 田中 アナウンサーをやってきたけど、新たなキャリアとして球団の広報を務めるのは今までにないことだし、戦いの場にいられるのは素晴らしいことだと思う。なかなかないよ。この年齢で戦いの場にいられるって。 和田 もう22年間ずっと戦いの場にいたので、今はどちらかというと、穏やかな場所でちょっと休ませてほしいかな(笑)。 田中 でも、またいつかは? 和田 これだけ野球界に携わってきたし、恩返しじゃないけど、自分が伝えられるものは伝えていきたいと思っている。もちろん、いつかは野球界に携わりたい。 田中 その時は、広報で呼んでください。よろしくお願いします(笑)。