どうなる「103万円の壁」!?国民民主・古川代表代行が交渉術を激白!
税制改正も「いつやるの?今でしょ」
自民党は、税制改正も事務的なことを考えると再来年だというけれど、今が大事と主張する古川氏。同級生の林修氏の言葉を引いて「いつやるの?今でしょ。一年後じゃ意味がないんです」と訴えます。 しかし、あくまでも「知恵は与党が出すべき」と冷静です。 古川氏「税制全体の議論に関わるつもりはないが、所得税を減税するからほかを増税するのでは意味がない。歳出を節約することだってあり得る」 たとえば、来年プライマリーバランスをプラスにするという財政健全化目標を先延ばしし、先に国民の懐を温かくしようとする方法もあります。ですが、「与党から知恵が出てこないうちにこちらから具体的に指摘するのも、そういう立場でもないと思っているんですよ」とコメント。 古川氏は、民主党政権で消費税増税に踏み切った時のことを振り返ります。 古川氏「かつて、基礎年金の国庫負担を3分の1から2分の1に引き上げた時、しばらくの間は国債を発行してつないだ。民主党政権で消費税を上げざるをえなくなったのは、その期限が当たってしまい、自民党政権時代に決めた消費税増税をやらざるをえなかったから」 石破総理も経済あっての財政という点は共有できている中、「財政健全化というけれど借金は増えるだけで景気はよくならない。同じことを言っていたのではだめじゃないかな」と語ります。
強大な自民党と戦うには「小手」を狙う
「103万円の壁」問題、これからのスケジュールは。 古川氏「今週いっぱいにまとまらないと……このままだと決裂という結論になりそうな」 その上で「衆参両方とも過半数を持っていない政権は半分死んでいるんですよ。何もできないのが基本」と指摘します。 古川氏「そこでやろうとするのなら、野党の言うことも聞かなければならない。野党からNOと言われたら、それはできないです」 かつて、参議院で過半数を取った民主党政権でも、実現できたのは野党がいいといった政策だけと指摘。そのことを「与党はわかってないんじゃないかなという感じがするんですよね」とつぶやきます。 今回の衆院選の際、まさに今の国民民主党の躍進を予言する発言をした古川氏。「うちの党が政策を実現できるチャンスが出てくるのは、こういう状況しかないなと思った」と振り返ります。 足し上げることで与党過半数を超えられる、最小議席数を持つ野党だったことも「運がいい」とコメントし、政策実現の可能性が近づいていると表情を引き締めます。 その上で、「実態はちっちゃいんで。そことやり合うには何でもできるなんて思ったら大間違い」と冷静に戦力を分析します。 自党の戦い方を剣道にたとえ、切っ先で自分の間合いを守りながら隙を見つけ出し、相手が打ってきた時のカウンターを目指すと説明します。 15年前(の民主党政権で)は300議席あっても苦しい政権運営だったと振り返る古川氏は、「28議席としての戦い方は小手を狙う」と締めくくりました。