どうなる「103万円の壁」!?国民民主・古川代表代行が交渉術を激白!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年12月18日に公開された動画のテーマは「103万の壁議論の行方!調整の裏側とは」 ゲストに国民民主党の古川元久代表代行を迎え、現在国会で議論されている「103万円の壁」問題の裏側を解説いただきます。多忙を極めながらもタフな交渉を続ける古川氏の「戦いかた」にもご注目ください! 【このトピックのポイント】 ・「103万円の壁」の議論が進まない理由 ・与党に時間感覚が欠如するのは ・野党第三党としての戦い方とは
「国民民主党は与党ではない」103万円の壁の議論をまとめるのは誰か?
今国会で議論されている、「103万円の壁」。人手不足の中、所得税や社会保険の額と手取り収入のバランスを見て働き控えをする就労調整と、経済変化の中、国民の懐をどう潤すかが問題になっています。 国民民主党が提示する178万円から、自民党は遠く離れた金額を提示しています。 古川元久氏「向こうからすると、とりあえずというかもしれませんけれど、こっちからいうと今のこの時点でこの数字でしょ。まとめる気があるのかな」 与党側も、後ろにいる役所も状況についていっていない、理解ができていないと指摘します。 古川氏は、国民民主党は与党ではないと繰り返し強調します。 古川氏「(国民民主党は)来年の政府与党がまとめる税法に賛成するかどうかの材料として、協議している。予算が通ったとしても、裏付けになる税法を取らない限りは執行できない。表裏一体をなす税法について、国民民主党が賛成するかどうか判断するための交渉」 国民民主党としては、政府与党案を無理にまとめなくても、来年出てきたところで賛否を判断すればよいところ。 古川氏「この『103万円の壁』やガソリン減税など、選挙で打ち出したものが入っていなければ予算案に賛成することはまずない。まとめなければいけないのは向こうの立場なんです」
古川氏は今の状況を日没でゲーム終了となるゴルフに例え、協議が途中で終わったら困るのは与党だと指摘。「ホントやる気あるのかな、話になりませんな」と語ります。 国民民主党が示す「178万円」の根拠は最低賃金の倍率が影響しますが、自民党の根拠は物価上昇にあります。違うロジックのため、どちらが適正であるかは、議論として平行線になりやすいと考えられます。 ただ、あくまでも方向を決めるのは与党であり、「こちらが絶対うちとやれという立場にはない」と古川氏は冷静です。 古川氏「178万円に限りなく近づいていくのなら、いろんな考えで足し合わせることだってダメだとは言っていない」