【関東大学ラグビー】早大がルーキー躍動で4年ぶり帝京大撃破 SO服部2T、WTB田中健は5T!
◇関東大学ラグビー 対抗戦Aグループ 早大 48ー17 帝京大(2024年11月3日 秩父宮) 注目の全勝対決は早大が大学選手権3連覇中の帝京大から7トライを奪って48―17(前半26-10)で快勝し、開幕4連勝を飾った。帝京大撃破は4年ぶりで、6年ぶりの対抗戦優勝へ前進した。全勝は早大と明大の2チーム。帝京大は今季初黒星を喫して4勝1敗となった。 立ち上がりから早大が圧倒した。前半12分、新人SO服部(1年=佐賀工出)の長いタッチキックで敵陣深くへ入って攻め続け、最後は服部が右タッチ際の新人WTB田中健(1年=桐蔭学園出)へ飛ばしパスを通して先制トライ(5-0)。18分には敵陣右中間のマイボールスクラムを一気に押し込んで右へ展開し、先月26日のオールブラックス戦に出場した日本代表FB矢崎(2年)のオフロードパスで田中健が右隅へ飛び込んだ(12-0)。さらに20分、服部が深く蹴り込んだキックの処理に相手がもたついたところにタックラーが殺到。反則を誘うと速攻を仕掛け、田中健が早くもハットトリックを達成して19-0とした。 帝京大は26分、左ゴール前ラインアウトでフランカー青木主将(4年)が後ろから走り込むサインプレーを決めて1トライを返した(5-19)。さらにWTB森(4年)のビッグタックル2本で勢いを継続し、34分にゴール前ラックから青木主将が相手2人をなぎ倒しながら豪快に右中間へ飛び込んだ(10-19)。だが、早大は39分、敵陣ラインアウトのこぼれ球をフッカー佐藤主将(4年)がタックルを受けながらショルダーパス。キャッチした服部が細かいステップを切って右中間インゴールを陥れ、26-10として折り返した。 後半開始早々、帝京大はFB青柳(2年)がトライラインに迫ったものの、2人がかりのタックルに止められた。逆に早大は5分、大きな展開でオフロードパスを受けた田中健が内側へ切れ込みながら粘り強く走りきり、4本目のトライをマーク(33-10)。1PGを加えて迎えた26分には服部のラインブレークからフェーズを重ね、最後も服部が左中間へねじ込んで43-10と勝利を決定づけた。39分には田中健がパスインターセプトから約50メートルを独走。1試合5トライで王者にとどめを刺した。 早大は10日の次戦(熊谷)で2敗の筑波大と対戦。帝京大は17日に秩父宮で5戦全勝の明大と対戦する。