鉄リ工業会 定例会見 欧米の取り組み学ぶ
全国の鉄リサイクル加工業者などで構成する日本鉄リサイクル工業会は、18日、東京都中央区の鉄鋼会館で定例記者会見を開き、木谷謙介会長(シマブンコーポレーション社長)、高山大輔広報委員長(高山社長)、高井一臣専務理事が出席した。会見要旨は以下の通り。 【欧米のリサイクル業界の情報収集】 海外情報の収集と日本のリサイクル業界の情報発信に注力する。特に欧米を重視する。カーボンニュートラル(CN)以前、欧米は鉄スクラップの輸出国だったが、その考えが変わりつつある。CNの流れを受けて自国で発生する鉄スクラップを自国で消費しようとする動きは世界各国で見られるが、欧州が最も進んでいる。EUが本年に事実上の金属スクラップ輸出規制の法案を施行しており、非OECDへの輸出が細るだろう。米国はこれまで世界第2位の鉄スクラップ輸出国だったが、自国での消費を活発化しようとする議論があると聞き及ぶ。鉄スクラップの輸出国として、欧米のリサイクル業界が何を考えているのかを学ぶことは非常に重要だ。