限定スイーツや多彩なイベント 中部企業、ハロウィーン商戦熱く 集客へ趣向凝らす
31日のハロウィーンを前に、中部のテーマパークやホテル、百貨店は限定スイーツやイベントを打ち出している。コロナ禍が収束し、菓子のプレゼントなど従業員と顧客の交流も復活。バレンタイン並みの約1200億円(日本記念日協会推計)に上るとされるハロウィーン市場開拓に向け、積極的に集客を図っている。 仮装用スペース開設 娯楽性での相性の良さから、年々趣向を凝らしているのがテーマパーク業界だ。 レゴランド・ジャパン(名古屋市)は、園内やショーをハロウィーン仕様にしているほか、従業員とミニフィギュアを交換する「ミニフィギュア・トレード」で今年初めてハロウィーン限定品と交換を可能にした。また、通常の閉園時間後に午後9時まで営業する「ハロウィンナイト」を例年より1日増やし、25~27日に行う。26日分はすでに完売。担当者は「夜のレゴランドも楽しんでほしい」と話す。 ナガシマスパーランド(桑名市)は19~31日、来園者向けに仮装の着替えスペースを無料開設する。また19日から毎週末の4日間限定で、ゾンビが園内を徘徊(はいかい)するイベントを開く。ゾンビに扮(ふん)する演者の数やゾンビの種類を昨年より増やしたり、演出内容を変更し盛り上げる。
志摩スペイン村(志摩市)は、カボチャの形をしたジャックオーランタンやコウモリなどで飾ったハロウィーングルメを用意。広報担当者は「学生や家族連れのお客さまに多くお越し頂いている。31日に向けてさらに盛り上げていきたい」と張り切る。 菓子をプレゼント 名古屋の各ホテルは飲食メニューを充実。 ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋は26、27の両日、ビュッフェ「ハロウィンナイト~恐怖の黒ミサへの招待~」を提供する。「悪魔の心臓(唐揚げ)」や「紅の鍋(牛肉煮込み)」など一風変わったメニューで、ダークなハロウィーンを演出。当日はスタッフも仮装し、ゲストに菓子をプレゼントする。料金は大人7千円。 名古屋マリオットアソシアホテルは13日、スカイラウンジ「ジーニス」で、ハロウィーン限定コースを販売する。「洋梨のクレームブリュレ」など旬の食材を使ったスイーツをフルコースで提供する。料金は1人8千円。名鉄グランドホテルは、アフタヌーンティーを10月限定でハロウィーン仕様に。時計をモチーフにした「スイーツクロック」をカボチャやコウモリなどをかたどったチョコレートで装飾した。料金は1人4800円。注文は2人から。