ウェッジ何本入れている?ロフトピッチは?その理由を探る/女子プロクラブ考VOL.9
1 本入れるなら、ロブウェッジではなく使い勝手が良い 54 度のウェッジかも?
PW と AW の間に 1本入れるのがトレンドだが、AWと SW の間に 1本入れている選手も目立ってきた。セキ・ユウティン(50、54、58 度)、上田桃子(50、54、60 度)など 54 度のウェッジを使っているのが 40人中17 人。前後の53、55 度を含めると 半数の20名が使用している。ツアーのセッティングが厳しくなり、ピン位置も左右に極端に振られたことで、以前はカップを切らなかった強めの傾斜があるエリアにカップを切ることも増えている。砲台グリーンでピンが手前に切られている場合、ピン根本にショットしたにもかかわらずスピンがかかりすぎて、打った位置に戻ってしまうシーンを何度も目撃した。以前よりも細かいスピンコントロールが要求されることで、AW と SWの間に 1本増やす選手が増えているのだろう。54度を入れることでアプローチの幅が広がるはずだ。 使ってみるとわかるが、なかなか使い勝手が良い 54度のウェッジ。58度を使わなくても 54度でほとんど用が足りてしまう。ロフト角が小さい分ボールは上がらずスピンも減るが、ロフト角が小さい分ミスしにくく、バンカーからも飛距離が出しやすいため脱出も容易。アマチュアがプレーするコースセッティングだと、54度までで充分では?と思うほどオススメなロフト角。筆者も使っているが、58度のウェッジはよっぽどのトラブルショット以外では使用しなくなる。ぜひ試して欲しい。
定番といわれるゴーニーゴーハチの選手は少数派。
とりあえずビールではないが、とりあえず 52、58 度を選んでいるアマチュアゴルファーは実に多い。今回調査した選手でこの 2本だけを使用する選手は、青木瀬令奈、木村彩子、西村優菜、穴井詩の4人のみ。3本体制では、金田久美子、稲見萌寧、吉田優利など 7人となっており、40人中11人と少数派な結果に。52度と 58度のロフト角の差は 6度と大きく、コントロールショットしなければいけない幅は意外と広い。ただ長年このロフト角のウェッジを使っているという場合、変更するには勇気が必要だろう。もしウェッジを買い替える際には、他のロフト角を含めた3本体制も検討してみてはどうだろう。