“ながら運動”に特化したアイデア商品!FlexiSpotの「デスクバイク V9」を使ってみた
■しっかりした作りでデスク部分が使いやすい デスクバイク V9という製品名が表すように、デスクとフィットネスバイクを融合させた製品だということが最大の特徴です。 天板の幅は59cmもあり、奥行きはパームレスト部分を除いた自由に使える部分だけで40cmほど。「運動中にスマホやタブレットを置いて動画を観られますよ」というようなちょっとしたスペースではなく、むしろ最低限の事務作業ができる広さの机にフィットネスバイクが付いているというぐらいに主従関係が逆転しています。 実際にノートパソコンを置いて仕事をしてみましたが、横にマウスを置いて操作したり、あるいは紙の資料を見ながら作業したりといったパソコン+αのスペースが十分に残されていました。
サドルの高さ以外に、デスクの高さと前後方向の位置を調整できるようになっており、ながら作業ゆえのやりにくさを感じないベストポジションを取れます。 サドルの形状も工夫されており、自転車のようにペダルを回しやすくするための縦長形状ではなく、横長でどっかりと座らせる作りになっています。運動効率は多少落ちるかもしれませんが、あえて椅子寄りの形状にすることで、たとえば電話対応をしている時など運動を中断して一旦仕事に集中したい時でも、場所を変えずにそのまま座っていられます。
また、意外な活用法も見つかりました。これは各々の身長やセッティングにもよるかと思いますが、漕ぎながら使いやすい高さにデスクをセットしたまま降りると、反対側に立ってスタンディングデスクとして使ってもちょうどいいのです。 「フィットネスバイクを漕ぎながら作業する」というピンポイントな利用シーンに1m四方ほどのスペースを割くのには抵抗があるとしても、もう一役担えるとなれば少しハードルが下がるかも。別途普通のデスクもある前提で言えば、3通りの姿勢に変えながら作業できるのはなかなか快適です。 一般的な家庭用フィットネスバイクはシンプルなものであれば1万円台半ばからあり、記録やアプリ連携ができる高度な製品でも5~6万円程度といったところ。 単にフィットネスバイクとして見ればデスクバイク V9の49,800円という価格は相場から見るとやや高めに感じるかもしれませんが、実際に使ってみると、フィットネス器具ではなく昇降式デスクなどデスクワークの生産性を高めるための家具を本業とするFlexiSpotらしい考え方が見て取れます。テレワークの運動不足解消などにはもってこいの製品でしょう。 V9のほかに、オフィスチェアとフィットネスバイクを合体させた「フィットネスチェア V6」などのバリエーションもあるので、ご自身の環境に合うスタイルを探してみてはいかがでしょうか。
細田頌翔