“ながら運動”に特化したアイデア商品!FlexiSpotの「デスクバイク V9」を使ってみた
■動作音は静か、配線不要でどこにでも設置できる まずデスクバイクとして肝心な「バイク」の部分から評価していくと、トレーニングの記録や細かな設定ができるような高度なマシンではないものの、シンプルで使いやすいものです。 基本的には座って漕ぐだけ。足の間、ロードバイクで言えばトップチューブにあたる部分に、8段階で負荷を変えられるダイヤルが付いています。その上には簡易的なメーターがあり、運動時間/速度/走行距離/消費カロリー/総走行距離/ホイール回転速度を表示できます。 メーターに情報を表示させるには単3電池が2本必要ですが、不要なら電池を入れなくても使用でき、負荷調整も通常通り可能です。スマートウォッチで運動時間や心拍数などを記録しているから要らないという人や、暇な時にちょっと乗るだけで細かい情報は見ないという人であれば、メーター無しでシンプルに使うのも良いでしょう。
こういった機器を自宅で使うとなると、特に集合住宅であれば騒音が気になるところです。スマートフォンのアプリで計測したところ、使用中の騒音値は50dBぐらい。自転車のようなチェーンはないため一定の単調な音が続くのみで、身近な物に例えると蛇口から水が流れているような音がします。音量・音質ともに気になりにくく、夜でもさほど制約なく使える程度だと感じました。 騒音以外にも、細かい部分で家の中で使いやすい工夫が光っています。開封直後には自転車そっくりのペダルを見て「あれ?これって靴履いてないと痛いんじゃない?」と疑問が浮かびましたが、ちゃんと裸足や靴下でも快適に漕げるゴム製のペダルカバーが付属していますし、「重力ブレーキキャスター」なるものが装備されているのも便利です。
よくある手動でレバーを動かしてロックするタイプのキャスターではなく、人が乗って負荷がかかっている間は自動的にロックされ、降りると押して転がせるようになるキャスターが付いています。 それなりに設置スペースを取るので使わない時は部屋の隅に寄せておきたい人も多いでしょうから、運動前後の小さなハードルを取り除く工夫としては細かなところまでよく考えられているなと思いました。逆に、使用時にロックをかけ忘れて意図せず動いてしまうことがないのも安全ですね。