プレミアリーグの魅力を奪う危険な“改革案”【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
結果が予測できないリーグこそ本来あるべき姿だ
FSGの筆頭株主であるこのヘンリーが、リバプールの現オーナー。グレイザー家とともに提唱した「プロジェクト・ビッグ・ピクチャー」が賛否を呼んでいる。(C)Getty Images
10月のイングランド・サッカー界を揺るがし、賛否を呼んだのが、リバプールとマンチェスター・Uのアメリカ人オーナーが共同で提唱した改革案だ。プレミアの魅力を奪う危険なプランだと、ケイ記者は警鐘を鳴らす。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2020年11月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― イングランドのフットボール界はいま、岐路に立たされている。 このような状況は、過去にも何度かあった。間違った決断に至れば、その都度、軌道修正し、再び歩みを進めてきた。だが今回ばかりは、そんなに生易しいものではない。ひとたび決断してしまえば、もう後戻りができなくなるようなアイデアを突きつけられているのだ。 10月中旬、『デイリー・テレグラフ』紙がリークしたのは、「プロジェクト・ビッグ・ピクチャー」なる
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