両候補とも激戦州を飛び回り「ニアミス」も 米大統領選、5日投票へ
米大統領選は5日、投票日を迎える。民主党のハリス副大統領(60)と共和党のトランプ前大統領(78)は4日までの1週間でペンシルベニアやウィスコンシンなど激戦7州を重点的に回り、まだ投票先を決めていない層への訴えに注力した。 【写真】激戦ミシガン州のアラブ票、ガザ政策と家族観で二分 トランプ氏攻勢 ■両氏が同日にノースカロライナ州に登場 「すごい人数だ。少し立ち寄って少人数に話すだけのつもりだったのに、全然違うじゃないか」。トランプ氏は2日午後1時ごろ、ノースカロライナ州シャーロット郊外での集会に登場し、地元支持者を持ち上げた。会場近くに住むティナ・オブライエンさん(59)は「選挙終盤にこんな小さな町に来てくれるなんてうれしい。78歳なのにエネルギーを感じた」と興奮気味だった。 トランプ氏は地元産業の家具製造業について「バカな政治家たちによって仕事が消し去られているが、これからは関税で守る」などと約1時間半にわたり演説。夕刻には北に250キロ離れたバージニア州の集会で演説して、さらに再びノースカロライナ州に戻り、夜に別の町での集会に登場した。 一方、ハリス氏も2日はノースカロライナ州に入った。シャーロットの集会で演説し、同州の投票時間まで説明しながら「家族や友達に投票に行くように伝えて」と訴えた。この集会には、人気ロックグループ「ボン・ジョヴィ」のボーカル、ジョン・ボン・ジョヴィさんも参加した。やはり激戦州ジョージアの集会からの「はしご」で、降り立ったシャーロットの空港では、トランプ氏の自家用機の真横を通る場面もあった。
朝日新聞社