全国粗鋼 4―6月 4.4%減2124万トン
全国粗鋼生産量は4―6月期に2124万4000トンと前年同期比4・4%減少した。建設分野は資材高・人手不足から建築プロジェクトの後ろ倒しや見直しが顕在化し、建築・土木ともに低迷。製造業で期待された自動車分野の需要が品質・認証不正問題の影響で低調に推移した。中国の鉄鋼の増産・鋼材輸出増で国際鉄鋼市況が軟化し、輸出環境が悪化したこともあり、高炉・電炉ともに生産を減らし需給調整に努めている。自動車生産は徐々に回復しつつあるが製造・建設ともになお需要は振るわず、減産の維持を余儀なくされそうだ。