「石破さんのヘンなネクタイのせいでトランプに悪印象を与えるおそれも」…世界では常識、人気スタイリストが解説する「石破ファッションの問題点」
グリーンカラーを効果的に使う小池百合子
無地でもTPOに合わせて色を使い分ければ、印象は大きく変えられるという。 「ネクタイは政治家の顔が映るときに目に入ってくる小物なので、その人の印象を大きく左右させます。また「色」は最初に視覚情報として入り印象としても強く残ります。スーツと同様、ネイビー系なら誠実で知的、落ち着いた印象を与えることができます。情熱的な赤は強いメッセージを伝えたいとき。ビジネスではプレゼンの場面で使われることが多いですね。グリーンは自然で柔らかい、公平なイメージを与えることができます。この色を最も効果的に使用しているのは小池百合子都知事でしょうね。7月の都知事選でもカラー戦略は見事でした」 小池氏は1992年の参院選初当選のときから、これまでずっと緑色をイメージカラーに用いている。前回の都知事選では、石丸伸二が紫、蓮舫はピンクや赤など、各候補者がイメージカラー戦略を取るなか、小池氏は事務所の内装からファッションに至るまで、かつてないほどこの「グリーン」を前面に押し出していた。 「小池都知事は緑を強く打ち出すことで『中立の立場を取る』「安全、平和、エコロジー」というイメージで勝負に出た。選挙期間中のファッションも常にグリーン系で統一されていて、さすがだなと感じました」
日本の政治家で最もファッションセンスが良いのは
岡本氏が日本の政治家の中で群を抜いてセンスが良いと名前を挙げるのは、麻生太郎氏だ。 「学生時代からオーダースーツを着ていらっしゃることもあり、こなれ感が非常に高い。そして作り手のテーラーも素晴らしい技術です。熟練の技術はもちろん、麻生さんご本人にも理解が深くなければあの仕上がりにはならない。 スラックスの落ち感やシルエットなども絶妙です。シワひとつ見られませんが、人間の足はまっすぐではなく前後左右に重心の傾きがあることが多いので、そこまで踏まえた上で仕立てているか、もしくはご本人が衣服に合わせた姿勢を心掛けているはずです。いずれにせよ作り手と着る側の双方が心を配らなければ、あそこまで綺麗なラインは生まれません。細部へのこだわりが随所に感じられます」 安倍元首相も、外交の場では明るいネイビーのスーツにこだわるなど身なりに気を遣っていた政治家の一人だ。だが実は、最初に頭角を現した頃は全く様相が違っていた。 「安倍さんは第二次政権の発足時に、立ち居振る舞いや話し方はもちろん、髪型から服装までスタイリングを大きく変えています。2006年の第一次政権の頃と見比べてみると、ずいぶん印象が違うはずです。初めて首相に選出された頃は、スーツや髪型も落ち着きすぎて実年齢より老けているように見えますが、再登板時は爽やかで覇気を感じる佇まいです。このときからスタイリストを付け、意識的に変えていたのでしょう。そして期待値も高く感じられました。」 たかが服、されど服――。短命を不安視される石破政権が長続きする秘訣は、“ファッション改革”にもあるのかもしれない。 イメージスタイリスト/岡本章吾 株式会社S-style 代表取締役・イメージスタイリスト(R)。銀座で完全予約制のプライベートサロンを運営。ファッションの戦略家として多くの政治家、経営者のイメージスタイリングから仕立てまでをワンストップで手掛ける ………… 【もっと読む】【スクープ】齋藤元彦事件「優勝パレード協賛金キックバック疑惑」渦中の信金理事長が実名告発「前知事を陥れようとする思惑が…」
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