虎のソナタ 1軍にドンドン起爆剤候補を! ジリジリする日々…ことしは2軍からの力不可欠
(セ・リーグ、DeNA3-4阪神、6回戦、阪神3勝2敗1分、10日、横浜)あっという間に1点を奪った。近本の先頭打者アーチ。DeNA先発・東は一回、10球投げて1失点。虎党が「きょうは快勝!」とゴキゲンになった。 【写真】1回、DeNA・牧秀悟に四球を与える阪神・青柳晃洋。球審の判定に思わず苦笑い それもつかの間、その裏は青柳が何と41球も投げて、4連続四死球の押し出しなどで、DeNAが30分近い攻撃。それでも、一回を終わって1対1の同点。野球は不思議なスポーツだ。 シーズン途中に次々と戦力の補強が許されて、開幕時とは布陣が大きく変わってしまうのも、プロ野球の不思議なところ。ハマスタのスタンドに陣取る、熱狂的ベイスターズファンの幼馴染からラインが届いた。 「今年は強いよ。バウアーが戻ってきて、筒香が復帰したら、もしかしてもしかするぞ、とずっと言ってたやろう。まずは筒香が戻ってくれたから…」 ハマスタ近辺の居酒屋には「おかえり 筒香!」の横断幕が掲げられているそうだ。昨夜の「6番・筒香」のアナウンスへの熱狂ぶりも、すさまじかったが、期待に応えての2安打。ことしはハマの救世主に苦しめられそうな予感しかしない。 それでも首位をキープしている阪神。筒香に負けない救世主・井上には夢しか感じない。いきなりの5番。履正社高時代の甲子園での猛打が、いよいよプロで開花する時が来たのかも。 もう一人、虎ソナ的に熱視線を送る選手がファームにいる。昨日は鳴尾浜の2軍戦を取材していた遊軍・上阪正人が報告してきた。 「先輩も湯浅が気になっているんでしょう? 1イニングをしっかり抑えていましたよ」 一昨年、湯浅の姿を間近で見ていた。当分、守護神候補はいらないだろうなぁ、と確信するほどに、絶対的な投球を見せてくれていた。 昨年は〝2年目のジンクス〟か。コンディション的な不安もあった。後半は2軍暮らし。最後の最後、日本シリーズで一つのアウトを奪って流れを変え、チームの日本一に、ささやかながら貢献した。「空気を変えられる男」-。ところが、ことしは1軍の戦力から遠ざかったままだ。 「まだ感覚を探っているように見えます。もどかしさがあるようです」