大阪桐蔭・西谷監督「負け惜しみですけど…」選抜絶望で夏一本勝負、上位候補の森は「とにかく夏」
高校野球の大阪桐蔭(大阪)が5日、大東市内の同校グラウンドで始動した。 午前中に同市内の野崎観音を参拝してグラウンドに移動。キャッチボールや室内での打撃練習などで体を動かした。 昨秋近畿大会に初戦で敗れたことで、今春の選抜出場は絶望的。西谷浩一監督は、練習開始前に選手を集めて「選抜は出られないが、ゆっくりする気持ちではだめだ。ゆっくりではなく、じっくりやろう」と呼びかけた。 今秋ドラフト上位候補に挙がる最速153キロ右腕の森陽樹(2年)は「とにかく夏の日本一という思いを強く思っています」と言葉に力をこめ、主将でプロ注目右腕の中野大虎(だいと=2年)は「悔しいで終わりたくない。夏しかない。ここにどれだけ思いをかけられるか。人生かけるぐらいの気持ちでまずは大阪を勝ち抜き、また甲子園で試合がしたいです」と決意を新たにした。 以下は、西谷監督との一問一答。 ――森について。 「(昨秋は)決して悪い投球ではなかったし、森が打たれて負けたとは思っていないけど、結果としては勝てなかった。森も達成感はないと思う。中野と切磋琢磨してやってほしい」 ――選抜出場が絶望的。夏に向けてメリットはあるか。 「負け惜しみですけど、3月に合わさなくていい。3月中もトレーニングができる。(春夏と)2つ(の甲子園優勝)を狙うのではなくて、夏一本を狙える。これは負け惜しみですけど、そういう気持ちでやろうと言っています」 ――低反発バットでの一年間が終わった。 「案外打てるかなと思った時期も難しいかなと思った時期もある。答えが出ているわけではないけど、最終的にやることは一緒。本塁打が数多く出ることは考えられないので、犠打や戦術だけでなくい、次の塁に進むなど打つだけではない技術が必要にはなる。ただ、これまでもそこにはこだわってやってきたので、さらに強化が必要だと思います」