月3万円からの購入も可能に サブスク別荘「SANU」に聞く、セカンドホームのある暮らし<前編>
サブスク別荘
<WITH SEA by UMITO LIFE> 2024年3月リリース。海と共に過ごすための別荘を提供するサブスクリプションサービスで、月額55,000円(休日・休日前の宿泊費と清掃費は別途)となる。2024年8月現在は9つの物件が利用でき、今後も拠点が増える予定。会員登録待ちとなっている様子を見ると、一定の支持を得ているようだ。 <OURoom> 2022年10月リリース。都心と地方の暮らしをどちらも自由に選択できる暮らしを提案するサブスクリプションサービス。会員費は1,000円で、宿泊するごとに宿泊費と清掃費の支払いが発生する。2024年8月現在は茨城県内の3拠点が稼働中、2024年中に千葉、山梨に複数拠点がオープン予定だという。
共同所有
<NOT A HOTEL> 2021年9月リリース、年間10泊分から使いたい分だけ購入が可能なシェア購入サービスを提供。2024年8月現在は6つの物件を販売しており(完売やキャンセル待ちを含む)、どれもラグジュアリーで高価格帯となる。会員権ではなく「所有権」での購入となるため、減価償却、売却、相続が可能になる。オーナーになると全国のNOT A HOTELを相互利用できる。 <UMITO> 2022年10月リリース、既出のNOT A HOTELと提携して、海のそばにあるラグジュアリーな物件を共同所有できる。NOT A HOTELと類似する仕組みで、年間10泊980万円から保有できる「シェア購入」と1棟を丸ごと購入する「1棟購入」があり、所有権としての購入や相互利用も可能。使用しなかった日はホテルとして貸し出して、収益を回収できる。
サブスクと所有を切り替え、より軽やかな2拠点生活へ
SANUの会員層は30~40代が約8割を占めており、子どもを持つ家族や共働きの夫婦での利用が多いという。サブスクによって金額面でハードルが下がったことに加え、清掃など維持の手間が省けることで、これまで別荘の購入を検討していなかった潜在層のニーズを掘り起こすことができたとSANUでは考えている。 さらに、「サブスク」と「所有」の2パターンから選べるようになったことから、ライフスタイルの変化に合わせて利用形態を切り替える会員もいるという。 「例えば、夫婦2人やお子さんが小さいうちはサブスクを使って平日メインで利用、お子さんが小学生以上になったら所有に切り替えて休日メインで利用する、という方は多いですね。サブスクは4連泊までのところ、所有は12連泊まで可能で複数の拠点を同時予約できます。親子3世代でゆっくりと滞在するなど、多様な滞在スタイルがかないます」(古賀氏)