五輪代表・五島「石川に力もらった」 本社で帰国あいさつ
パリ五輪の陸上女子1万メートルに出場し、日本勢で最高位の18位となった金沢市出身の五島莉乃選手(26)=資生堂=は16日、帰国あいさつで北國新聞社を訪れ、「五輪で走った25周は夢のような時間だった。石川の皆さんから力をもらって、どんな時も頑張れた」とふるさとからの応援に感謝した。 レースでは4000メートル辺りまでトップを走ったが、その後は外国人選手に引き離された。五島選手は「世界の選手に歯が立たず力不足を感じた。これから世界の壁を越えられるように頑張る」と決意を込めた。 4年後のロサンゼルス五輪については「まだ4年先まで考えられない。一つ一つ目標を立てて、レベルアップしていくだけ」と述べるにとどめた。 石川陸協の澤田剛紀専務理事、五島選手を小学生時代に指導した金沢市小学生陸上教室の野村泰裕監督、母の五島晶子さんが同行した。 一行は同日、石川県庁に馳浩知事、金沢市役所に村山卓市長を訪ねた。 市役所では職員約150人がエントランスホールに集まり、拍手で出迎えた。五島選手は金沢マラソンについて「いつか出てみたい。私の走りで地元に勇気、元気を与えて恩返ししたい」と語った。 五島選手は金沢には14日夜に戻り、18日まで滞在。今後は北海道での夏合宿に入る。