全長4.7m切り! 日野の新型「小型FFバン」がスゴい! めちゃ便利な「スライドドア」に超“低い床”採用! 画期的ユニット搭載の「新たな静音仕様」どんなモデル?
専用の「FF構造」で低床化を実現! 市中での荷役作業に最適化
日野自動車は2024年10月15日から18日まで、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催の「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK 2024(以下JMSビズウィーク2024)」で、新型商用車「デュトロZ EV」を展示しました。 どのようなモデルなのでしょうか。 【画像】超カッコイイ! これが日野の「新型バン」です!(38枚)
デュトロは1999年に登場した小中型トラックシリーズです。現行型は2011年7月に発売の2代目で、「ヒノノニトン」という親しみやすいテレビCMを展開し、一般ユーザーからの知名度も獲得しました。 このうちデュトロ Z EVは2022年6月に追加された車型で、EV化を図るとともに専用の低床シャシを採用することで、物流におけるラストワンマイル輸送ニーズに対応しています。 日野では2013年5月から西濃運輸と協業し、新たなEV小型トラックの実証実験を行っており、この結果をもとに開発されました。 専用シャシは従来のトラックとは異なる新開発のもので、エンジンとトランスミッションの代わりに小型モーターをキャブ下に搭載する前輪駆動レイアウトを採用。 バッテリーは荷台床下フレーム内側に搭載し、それ以外の電動ユニットの多くをキャブ下に収めたことで、荷役作業性や乗降性に優れる超低床化を実現。ドライバーの負担軽減を実現しています。 さらに、普通免許で運転可能なコンパクトな車体としつつも、必要な荷室・荷台空間を確保し、主に市街地での配達業務に最適なつくりとなっています。 ボディはスライドドア付きの「ウォークスルーバン」と「アルミバン」を用意し、サイズは全長4695mm×全幅1695mm(アルミバンは1925mm)×全高2290mm(同2480mm)。最大積載量は1000kg(同1050kg)で、車両総重量はいずれも3500kg以下です。 パワートレインは50kW(約67馬力)のモーターに40kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、一充電走行距離は150km(WLTCモード)を実現。充電は普通充電のほか、CHAdeMO方式による急速充電にも対応しています。 先進運転支援システムでは、プリクラッシュセーフティシステムや誤発進抑制機能、車線逸脱防止機能などを備え、市街地での配達運用時の安全性を確保しました。 2024年9月には改良を行った新型が発売され、主に装備などを見直したことで使い勝手を高めています。 ウォークスルーバンでは、荷台後扉にスマートエントリーシステムを採用し、荷台開閉時の手間を軽減しました。 また車両後方への普通充電口を新規オプション設定し、使用環境に合わせて充電の取り回しを高めています。 このほかにも、ルームミラーモニターの表示設定変更やスイッチのレイアウト変更なども実施されています。 今回のJMSビズウィーク2024では、ラインナップのうちウォークスルーバンが展示されました。
くるまのニュース編集部