「日本の若者」は「倹約思考」? 将来への不安から浪費に走る「破滅的消費」…アメリカで社会問題化するムーブメントを専門家が解説
◆アメリカの雇用市場は活況 「給与のいい企業に転職しやすい」ことで不安も和らぐ?
照英:アメリカの「破滅的消費」と日本の「倹約傾向」。塚越さんはどう思われていますか? 塚越:この問題ですが、ニューヨークに拠点を置く経済メディア「ビジネスインサイダー」の記事によれば、アメリカのZ世代は、他の世代よりも経済について楽観的にみている、というレポートもあります。 これは雇用市場が活況であるため、賃金の良い職業に転職できるなどの柔軟性があり、日本に比べると景気が良くなるのでは? という希望が持ちやすいのではないかと思います。 このようなことを考えると、破滅的消費はまずいですが、健全な消費も多くあると考えられます。ここはやはり日本とは異なります。日本では特に若い世代に経済的不安を抱えている人が多いので、そこを根本的に何とかしなければいけないのですが、なかなか難しいところだと思いますね。 照英:消費が美徳と考えるアメリカ、貯蓄が美徳と考える日本ということで状況は異なりますが、ちょっと考えていかないといけませんね。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年7月3日(水)放送より)