「記憶にないほどの反響」匿名ファンがチーターにヒーターをプレゼント X投稿に“いいね”6万超
長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園森きららで、チーターの寝室に新しい暖房が設置された。クリスマスを前に匿名のファンから届いたプレゼント。スタッフが交流サイト(SNS)に投稿した報告も大きな反響を呼んでいる。 【写真】新しいヒーターの下でくつろぐチーターのカイト 森きららでは飼育環境向上のため、2019年から通販サイトで選んだ「欲しいものリスト」をホームページで公開し、一般の人々に協力を募っている。閲覧者が購入品を贈ることができる仕組みで、これまでは猿のおやつになるアーモンドや、馬の餌を入れる網などが届けられた。 森きららは、2頭いるチーターのうち10歳の雄「カイト」の寝室の暖房をより良いものにしたいと、約2万円の屋外用ハロゲンヒーターをリストに追加。11月中旬に公開すると、今月10日に品物が届いた。16日に設置が完了。地上最速の動物チーターだが、トラのように寒さに強くはない。カイトはヒーターの下でくつろいでいるという。 動物企画課チーフの高尾久美子さん(30)が20日夕、その様子を収めた写真と「チーターにヒーターをいただきました」という文章をX(旧ツイッター)に投稿。「普段は多くて500件くらい」という「いいね」が、翌日夕には6万件超に達した。高尾さんは「記憶にないほどの反響。これを機に、チーターも森きららのことも知ってほしい」と期待を込めた。 (古川泰裕)