銀から赤に……フェラーリ移籍で環境ガラチェンのハミルトン、“所信表明”「みんな、変化を受け入れよう!」
2025年、フェラーリのドライバーとして新たなF1キャリアをスタートさせるルイス・ハミルトン。新年を迎えるにあたり、“所信表明”を行なった。 【ギャラリー】レース界の長寿スポンサー:マールボロ・マクラーレン ハミルトンはこれまで、12シーズンにわたってメルセデスのドライバーとしてF1に参戦し、6度の王座に輝くなど一時代を築いた。その関係はマクラーレン・メルセデス時代から数えると非常に長いが、彼は2025年についに伝統のフェラーリへと移籍することになった。 2022年にF1がグラウンドエフェクトマシンになってからメルセデスと共に低迷したハミルトンだが、2024年は復活勝利を果たすなど復調の兆しも見せた。そして2025年は心機一転、環境をガラッと変えて再出発することになる。 年が明け、ハミルトンはフェラーリドライバーとしての“第一声”をLinkedInに投稿した。 「これからの1年に、これ以上ないほどワクワクしている」 「スクーデリア・フェラーリへの移籍を控え、多くのことを思い返している。2025年に向けて次のステップを考えている人たちへ……変化を受け入れてほしい。業界を変えたり、新しいスキルを学んだり、もしくは新しいことに取り組んだりと、どんなことをするにしても改革の持つ力を忘れないでほしい」 「次なるチャンスはいつでも手の届くところにある。2025年は、変化を受け入れ、ハングリーに目標に向かって前進する1年にしよう。そして忘れられない1年にしよう。アンディアモ(イタリア語で“さあ行こう”の意)」 このように意気込んだハミルトンだが、2024年はカタールGPの予選で苦戦を強いられた際に「自分はもう速くない」といった旨のコメントを残したことから、現在の実力については疑問の声が挙がってもいた。 ただフェラーリのフレデリック・バスール代表は、そういった懸念を否定。ハミルトンは2024年に2勝を挙げたが、バスールが特に印象的だったのは、彼が2位に入ったラスベガスGPだという。 「ベガスでの50周を見てほしい」 「10番手でスタートして、最終的にはラッセル(チームメイトのジョージ・ラッセル)の真後ろでフィニッシュした。心配することは全くない」
Ewan Gale