30代までに「知的インプット」をどれだけできるか、がその後の明暗を分ける。足りない人を待つ落とし穴とは?
そう考えると、仕事、つまりワークの部分がいつまで経っても中途半端では人生における最適なバランスなんて考えられないのだ。 仕事が中途半端だといつまで経ってもその部分における効率化を図ることができず、効率化できないから時間を投入するしかいけなくなり、時間を仕事に大量に投入しないといけないから、他の事をする余裕がどんどんなくなり、人生におけるバランスがいつまでも悪い、という状態になってしまう。 だからこそビジネスパーソンとしての修業期間である30代前半まで、頭も柔らかく、体力気力もあるこの時期においては知的インプットを極限まで増やす必要があるのだ。
この年齢における知的インプットが多ければ多いほど、のちに自分が仕事において出せるアウトプットの質も量も増えるというものだ。 将来キャリアにおいて大きくジャンプできるように、仕事における足腰を鍛えるための期間という事だ。 したがって、この年齢のビジネスパーソンとしては、如何に目標達成のための時間を増やすか、が重要になってくる。 言い換えると、そのほかの時間である、生活維持のための時間と人生のクオリティーを上げるための時間をいかに削減できかが勝負であるとも言える。
私自身の例で言うと、この年齢の時には睡眠は「多くて」1日3時間だったし、趣味のための時間なんぞ1カ月にちょっとあればよいほう、という感じであった。 知的インプットの時間を確保し増やす、という事が最重要課題であるわけだから、当然通勤時に電車に乗っている最中や、風呂につかりながらの勉強などは初歩的な事としてやるのは当然だ。 ちなみに今はスマホを使って、という勉強方法が成り立つが、当時はそんな便利なものはなかったので、大きめの参考書は縮小コピーして満員電車においても周りの迷惑にならない範囲の手元で開いて勉強、なんて涙ぐましい工夫をしたりしていたものだ。
その他にも、毎日着る服や食べる物を考える時間を削減するべく基本は同じもの(週5日でランチは立ち食い蕎麦、とか)、エレベーターに乗ればちょっとでも時間を確保するべく目的の階数を押す前に閉じるボタンを押す(もちろんだが後ろからヒトがやってこない事を確認してからだ)、早食い早歩きやダッシュは当然、といった具合だ。 とにかく仕事と仕事につながる知的インプットの時間を1秒でも確保するべく他の時間を極限まで削って、という生活をしていたものだ。