看護師、美大生、元軍人…コンプレックスを乗り越え、マッスルボディを手にしたBEST5【2024年まとめ】
3.一流企業で働くママは、“レジェンド級マッスル美女”だった
美しく健康的な“マッスル美女”たちが続々と誕生する韓国のフィットネス業界で、いまだに語り継がれている“レジェンド”がいる。それが、今回紹介するオ・ユミだ。 色白の肌とバランスの取れたボディが印象的な“健康淑女”は、2015年のフィットネス大会「マッスルマニア・コリア」ではモデル部門1位、ミス・ビキニ部門4位となり、2017年には「マッスルマニア・コリア」でモデル部門やミス・ビキニ部門など、5部門で入賞を果たした。 このような実績もさることながら、その素顔とエピソードが凄い。釜山(プサン)大学の環境工学科出身のリケ女(理科系女子)で、韓国が世界に誇る大企業の電子会社で働くビジネスパーソン。それだけに2015年の「マッスルマニア」入賞時は「上司もビックリのマッスル美女が登場」(スポーツ紙『スポーツ京郷』)と、大きく報じられたほどだ。オ・ユミも当時について次のように振り返る。 「コンテスト出場はもちろん、体作りに励んでいたことも職場には秘密にしていたので、ニュースで報じられる私を見て同僚たちもビックリしたようです。体作りを秘密にしていたのは、“仕事もせずに運動にばかり精を出している”という偏見を持たれたくなかったから。 受賞後には“いつの間にそんな立派なカラダを作り上げたの?”と驚かれましたが、当時は朝6時半に起床、7時~7時半に朝食、7時半~8時に出勤して8時半から就業、11時半~12時に昼食、17時~17時半に夕食、18時半に退社、19時~20時に帰路について20時半~23時にトレーニング、23時~0時でポージングやウォーキング練習、午前1時に就寝といったスケジュールでした。 ビジネスパーソンなら、細かな“時間管理”と“選択と集中”に徹することは当たり前のことですよね (笑)。私は自分の体作りでもそれを徹底しただけですよ」
4.現役看護師が心身ともに疲弊し、筋トレにハマった結果…
現役の看護師でもあるキム・ユンジ。体の弱かった祖母を中学1年生の頃から看病するようになり、「寄り添い誠心誠意を尽くすことで、弱った人が健康を取り戻していく姿に喜びとやり甲斐を感じて看護師になりたいと思った」という。 その夢を実現するために看護学科のある大学に進学し、夜通し勉強を続けて国家試験にも合格。念願叶い看護師になったものの、現実は甘くはなかった。 日勤と夜勤を繰り返し、時には徹夜勤務もある日々。2020年からは新型コロナウイルス感染症のパンデミックもあって、コロナ病棟に臨時派遣されることもあった。まさに朝から晩まで業務に追われる毎日で、気がつくと体が危険信号を発していたという。 「全身の筋肉量が減って下腹部がポッコリと出た、典型的な痩せ型肥満の体型になっていたんです。重いものを持ったり、ちょっと走っただけで息切れしてしまうほど、体力も落ちていました。学生時代はバレーやバドミントン部の部長も務めるなど、スポーツ好きだっただけに、ショックでした」 患者たちの健康を管理する立場にあるはずの看護師が、自らの健康も管理できていなかった。ユンジはすぐに食生活を改め、看護師の業務スケジュールに支障がない範囲でできる体力強化方法はないかと考えた。