【NBA】ドリアン・フィニー・スミスが移籍先のレイカーズに到着「今は目指すべきところがはっきりしている」
レブロンに「もう敵じゃないから仲良くなれる(笑)」
ドリアン・フィニー・スミスはNBAキャリア9年目の31歳。2016年にデビューしたマーベリックスで長くプレーしたが、カイリー・アービング獲得のためのトレードでネッツへと放出されて、目標のない日々を過ごしていた。だが、それももう終わり。レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスを擁するレイカーズで優勝を目指してプレーできることに、彼は大きな刺激を感じている。 ロサンゼルスにやって来たフィニー・スミスは「最高の気分だ」と笑顔で語る。「ネッツではプレーオフに進出するのが目標だったけど、レイカーズは優勝を目指している。試合に向けたエネルギーを始め、すべてが違うよ。ネッツでは調子が良かったけど、ただプレーしていただけだった。クラブが目指す方向性がはっきりと分からないのは不安なものだ。でも今は目指すべきところがはっきりしている。だから楽しみなんだ」 今シーズンの彼は3ポイントシュート成功率がキャリアハイの43.5%と絶好調だが、それは本来の強みではない。身体能力とチームプレーをこなすバスケIQを生かし、ディフェンスやスクリーンなど泥臭い仕事に精を出し、チームメートに持ち味を発揮させる『いぶし銀』の働きが彼の持ち味であり、レイカーズはそこを評価した。 「その時々でチームにとって必要なことをやるつもりだ。スモールバスケットであればより大きな役割を果たせるかもしれない。コートを広く使ってパスが出てくればシュートを打つし、そうすることでペイントアタックを助ける。僕の働きはスタッツに表れないかもしれないけど、それは気にしない。僕が望むのは勝つことだけだ。それが僕にとっての勝利のメンタリティであり、プレーする喜びだ」 彼にとっては、レブロンと一緒にプレーすることも大きな楽しみとなる。「レブロンとは今日たくさん話した。これまで9年間、彼をマークする機会はいっぱいあったけど、特に親しく話したことはなかった。『バッシュをくれ』と頼んだよ。今までそんなお願いはできなかったけど、もう敵じゃないから仲良くなれる(笑)」 JJ・レディックは少なくとも当面は、オースティン・リーブスとマックス・クリスティ、八村塁とレブロン、デイビスの先発を継続し、フィニー・スミスをベンチから起用するとの考えを語った。レディックにとってフィニー・スミスは現役時代の晩年に一緒にプレーした選手であり「何ができるかは分かっているよ」と言う。 「今の先発メンバーは良い状態にあるし、継続性を重視したい。それに固執するつもりはないが、フィニー・スミスはどんな起用法にも適応できる選手だ。早い時期にトレードが成立して良かった。ケミストリーと継続性を作り出すには、早くから始めたほうが良い。4月、5月になった時にチャンスが広がるはずだ」