いま押さえるべきネイビースーツ スタイリスト・四方章敬が選ぶ3着
■「青のグラデで清涼感あるVゾーンに」(四方さん)
チョイスしたモヘア混生地は、遠目はネイビーの無地ながら、じつはうっすらとブルーのストライプが入っています。こういうさりげなく奥行き感を高めたネイビーも、オシャレ上級者に見せるポイントだと四方さんは語ります。 「見た通りドレス感があるネイビースーツなので、きちんとタイドアップで着こなすことをおすすめします。ここでは薄青のシャツと、ブルー×グリーン×シルバーのレジメンタルタイで、Vゾーンを爽やかにまとめてみました。全体的にブルーのグラデーションとなっている中、タイのグリーンが程よくモダンなアクセントになっている点にも注目を」(四方さん)
■おすすめ:2 「コットンのネイビースーツ」
「程よいカジュアル感で今らしいビズスタイルが築けます」(四方さん) 次に四方さんが選んだネイビースーツの生地はコットン100%素材。カジュアルなイメージのある素材ゆえ、ビジネスで着用するには抵抗を覚える人もいるかもしれません。じつはコットンは昔から春夏スーツに使われてきた伝統の素材。コードレーンやシアサッカーと呼ばれる生地だと休日の遊び着っぽくなりますが、ご覧のように表面がスムーズなタイプを選べば、ビジネスでも品よく着こなせます。 「コットンは通気性や吸水性が高いため、汗をかく夏場にとても向いた素材です。ウールのスーツよりはカジュアルな雰囲気ですが、だからこそ今らしいリラックス感あるビズスタイルを築きたい方にぴったり。それでいて、もともとがトラッドな素材のため、化繊の涼感素材を用いたセットアップなどより、ぐっと大人っぽいムードに仕上がりますよ」(四方さん)
■「柄シャツでコントラストをつけると小粋です」(四方さん)
コットンスーツというとベージュ系の色味が多いのですが、こちらはブルーに近い明るめのネイビー。じつはコットンはウールよりも発色性がよく、こうしたきれいな色味が楽しめるのも魅力なのです。 「ここではコットンスーツのカジュアルなニュアンスを引き出すべく、ノータイでコーディネートしてみました。シャツが無地だと寂しいので、ブルーのロンドンストライプをチョイス。コットンスーツは表面がのっぺりしがちですから、こんなふうにコントラストをつけるのがおすすめです」(四方さん)