龍宮城が届けるオルタナティブな音楽 1stアルバム『裏島』の魅力とお互いの魅力を語る
オーディション番組『0年0組 -アヴちゃんの教室-』(日本テレビ系)から誕生したオルタナティブ歌謡舞踊集団・龍宮城が、11月27日に1stアルバム『裏島』をリリースした。 【写真を見る】お互いの魅力や関係性について語る龍宮城のメンバー 同作にはプレデビュー楽曲「RONDO」や『秘密を持った少年たち』(日本テレビ系)の主題歌「SHORYU (→↓↘+P)」、「DEEP WAVE」、リード曲「裏島」など新旧の楽曲が収録されており、グループのこれまでの歴史が詰まったアルバムとなっている。 2025年2月に初の武道館ワンマン公演を控えた龍宮城の7人にインタビューを行い、アルバムの見どころ、お互いの関係性などを語ってもらった。 ――みなさんは2023年に放送されたオーディション番組『0年0組』を経て結成されました。オーディションはみなさんにとってどのような期間だったのでしょうか? KEIGO「オーディションを受ける前まではただの高校生だったんですけど、オーディションを通じて、さまざまな音楽や表現に出会い、新しい自分を発見することができました。常に何か新しいものと向き合いながら、成長していく感覚がありましたね」 KENT「オーディションは、今までの自分と違う一面を見つけられた貴重な時間だったと思います。研究生時代とはまったく違う挑戦でもあったので、最初は戸惑いもありましたが、今では龍宮城として新しい自分を見つけられたなと感じています」 齋木「オーディションを通じて音楽の素晴らしさを知って、そこから本格的に音楽を好きになりました。自分にとって音楽がこんなに素晴らしいものだと教えてくれた場所、それが『0年0組』でした」 ――アヴちゃん先生との関係はいかがですか? Ray「アヴちゃん先生は、僕たちにとって目標であり、追いかける存在です。理想像みたいなものがアヴちゃん先生なのかなと思います」 ――11月27日には1st Album『裏島』がリリースされました。初のアルバムですが、どのような作品になりましたか? KEIGO「今回のアルバムでは、僕たちの幅広さを表現できたのではないかと思っています。『零零』のようなバラード曲から、表題曲『裏島』のようにラップ要素を取り入れつつ、僕達の怪しさを表現した曲まで、さまざまなジャンルや表現方法に挑戦しています。ひとつのアルバムで龍宮城はこういうグループなんだぞというのを打ち出せた気がするので、ぜひ、たくさんの人に聴いてもらいたいです」 ――アルバム収録曲の中からみなさんが特に推したい1曲を教えてください KEIGO「僕が一番推したいのは表題曲の『裏島』です。7人それぞれの特徴が表れた歌詞になっているのですが、僕のパートが〈てか今日ご飯何食べよっかな?〉とか〈よーし! 強くいくぞお〉というエモーショナルで、他のメンバーとは違った雰囲気を出せるように意識しています。レコーディングでは、感情の入れ方や声のトーンを作るのは大変な作業でしたが、その結果、とてもいいものが作れたと思います」 KENT「僕が推したいのは『校歌』です。『0年0組』というオーディションがあったからこそ、今の僕たちがあるんだという思いを込めて歌っています。『0年0組』の頃の音源と比べて、後ろの音がさらにレベルアップしていると思うので、そこを聴いてくださったら嬉しいです」 ITARU「『零零』は普遍的なテーマ、つまり"死"というテーマを扱っている曲で、龍宮城の今までの曲とは少し違った深みを感じられる1曲です。これを聴くことで、誰もが共感できる何かを感じてもらえると思います」 冨田「僕が推したいのは『2 MUCH』です。龍宮城として本当にゼロからスタートして作り上げた楽曲になっています。グループとしてのデビューにふさわしい曲だと思っていて、僕たちのこれからを感じさせてくれる曲だと思います」 Ray「僕は夏のツアーで披露させていただいた『完璧』という自分のソロ曲です。僕の誕生日に初めてアヴちゃん先生から聴かせてもらった曲なのですが、僕の今までの人生が詰まっています。僕の中でとても特別な意味がある曲なので、ぜひ聴いてほしいです」 齋木「『零零』は、僕にとって非常に印象深い曲です。歌詞の中で語られている"人として生きる大切さ"が、とても強く響きました。普段はあまり言語化できない感情が歌詞として表現されていて、その部分がすごく魅力的だなと思います」 S「『裏島』が特に印象的です。僕のアーティストネームがSというのですが、〈頭文字S〉という歌詞があったり、アーティストネームの由来になっている『SEA』と『SOUND』という言葉が入っていたりと、すごくアヴちゃん先生からの愛を感じますし、改めて僕にしか歌えない歌詞だなと感じました。自分の中でも特別なものなっているので、この曲を掲げて武道館まで戦っていきたいなって思います」 ――ここからはみなさんの関係性を教えてください。右隣の人の好きなところや魅力を語ってもらいたいのですが、まずはKENTさんから見たKEIGOさんの魅力は? KENT「KEIGOは、撮影現場などでよく出前を頼んでます(笑)。そういう人を初めて見たのでびっくりしました」 KEIGO「それ、可愛くないよ(笑)」 KENT「じゃあ、ぬいぐるみ好きってところじゃないですか?(笑) 気づいてる方がいるかわからないのですが、『裏島』の衣装はKEIGOがぬいぐるみ好きということで、宇宙人のぬいぐるみが腰についているんですよ。ぜひチェックしてみてほしいですね」 ――ではKEIGOさんから見たITARUさん。 KEIGO「あんまり遊びとかご飯とか行かないキャラをやっているのですが、遊びに誘うと意外に来てくれるんですよ。誘えば来てくれるし、LINEもすぐに返ってくるので、そういうギャップが可愛いなと思います」 ――ITARUさんから見た冨田さんは? ITARU「侑暉はご飯をいっぱい食べるところですね。ライブの日でもお弁当があったらたくさん食べるんですよ。少年みたいでなんか可愛いなって思います」 ――冨田さんからRayさん 冨田「Rayは一人で寝るのが苦手なんです。この前ミュージカルをやっていたのですが、一人でホテルに前乗りしなければいけなくて、ずっと一人で寝るのが怖いって言ってました(笑)。可愛くないですか?」 KEIGO「Sと僕がツアーの時のホテルで同じ部屋だったんですけど、Rayが一人で寝るのが怖くて、気づいたら自分の部屋に潜り込んでいました(笑)」 ――可愛らしいですね。続いてはRayさんから見たSさん。 Ray「Sは、ご飯を頼む時、少量しか頼まないんですよ。お腹空いていないって言って。でも、僕が自分の頼んだご飯を食べていると、無言で少し分けてほしいって感じで食べるんです」 ――Sさんから見た齋木さん S「ちょっと似てるんですけど、春空は人が食べてる美味しそうなものをよく1口ちょうだいって言ってくるんですよ。それが可愛いなって思います。美味しいもの食べたいんだなって」 ――では最後に齋木さんから見たKENTさん 齋木「KENTは誰かからもらったプレゼントを大事にするところが可愛いです。KENTの誕生日にブレスレットをあげたんですけど、その後のレッスンでさっそく着けてきて、自慢げに話してくれました」 ――誕生日にメンバー同士でプレゼント交換みたいなことはよくするんですか? KENT「去年は毎回サプライズを用意しました。でも、もうサプライズが来ることがわかってしまったので、今年からはプレゼント何がほしいかを聞いて、他のメンバーで買いに行く形になりました」 KEIGO「でも、今年はKENTだけ自腹なんだよね(笑)」 KENT「アハハハ(笑)」 ――みなさん仲いいですよね KEIGO「そうですね。レッスンがない日でもみんなで集まってビリヤードしに行ったりするんです。ここまでプライベートも仲いいグループってあまりないですよね」 ――最後に2025年2月22日に開催される初の日本武道館公演に向けての意気込みをお願いします ITARU「武道館の前にライブハウスでのツアーがあるんですけど、規模問わず、僕たちが届けられるものを届けていくということは変わらないのかなと思っています。僕たちも色々と準備をしながら武道館に向けて積み上げているところなので、龍宮城の新しい姿を武道館で見せたいです。僕たちが出してる曲はどれもメッセージ性があって、誰かの生きる活力になるものを届けているので、ライブと同時に自分たちの曲ももっと広げていきたいです」 取材・文=川崎龍也 撮影=MISUMI
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