武豊〝劇的V〟で大記録到達「ジョッキーを続けていられることが幸せ」「目の前の1勝に全力を尽くした結果」
武豊(55=栗東・フリー)が12日の東京2Rをウェットシーズンで勝ち、前人未到のJRA通算4500勝目を挙げた。 【写真】ルメールとアツい抱擁! 前日(11日)の京都競馬で大記録にリーチをかけ、東京でのこの日初戦で一気に決めた。2番手を追走し、直線で一度は1番人気のタンゴバイラリンに前に出られたものの、最後は内から差し返した。 劇的なレース展開での区切りVに、東京競馬場は拍手喝采。ウイニングサークルで行われたセレモニーには、多くのジョッキーが集結し、朝早い時間にもかかわらず場内は沸きに沸いた。武豊騎手は「(タンゴバイラリンに騎乗していた)田辺くんが気をつかってくれたんだと思います(笑い)」とジョークを交えてレースを振り返り、「多くの応援と拍手をいただいてゴールしてからもすごくうれしかったです。1つ1つの積み重ねの数字。目の前の1勝に全力を尽くした結果ですからね。これだけ長くジョッキーをやってこれたこと、ジョッキーを続けていられることが幸せです。次の1勝が目標です」。レジェンドにとって偉業達成もあくまで通過点。貪欲に勝利にこだわる姿勢で、日本競馬をけん引し続けてくれそうだ。
東スポ競馬編集部