FB型水平対向エンジンを搭載したスバル フォレスターはスムーズな回転が印象的だった【10年ひと昔の新車】
常用の速度域や低回転域での動きは実にスムーズ
しかしここで少し疑問が。スバルはリニアトロニック(CVT)を持っているので、せっかくエンジンを一新したのだからトランスミッションもCVTにしたらもっと燃費は良くなるのではいだろうかと。 これにはスバル技術本部エンジン設計部主査の白坂暢也さんが答えてくれた。「CVTを積むには車体側の形状変更をしなければならないため今回の改良モデルのフォレスターではそこまで大がかりなことができなかった」のだという。ということは新型へフルモデルチェンジするときにはCVTを採用し、さらに燃費性能を向上させてくるということだろう。 というわけで新パワーユニットを積んだフォレスター2.0XSに期待して走り出したが、これがEJ型と同じ最高出力だとは思えないほどよく走る。最大トルク5Nmほどのアップでは、その差は通常では体感できないはずだが、明らかに違うフィーリングだ。 このフォレスター(SH型)がデビューしたときも同じ場所で試乗したのだが、その時と比べると走り出しから実にスムーズであることがわかる。とくに街乗りなどで頻繁に使う速度域や低回転域での動きはかなり使いやすい。ただし、コーナリング時の姿勢変化は相変わらず大きい。もっと硬めでもいいだろう。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:赤松 孝、村西一海)
スバル フォレスター2.0XS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4560×1780×1675mm ●ホイールベース:2615mm ●車両重量:1480kg ●エンジン:対4DOHC ●排気量:1995cc ●最高出力:109kW(148ps)/6000rpm ●最大トルク:196Nm(20.0kgm)/4200rpm ●トランスミッション:4速AT ●駆動方式:4WD ●車両価格:232万5000円(2010年当時)
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